後ろ向きミーさんの日暮らし日記

後ろ向きミーさん

文字の大きさ
上 下
3 / 7

息子の将来の夢

しおりを挟む
私の息子達が小学生の時の話。

息子が通う小学校では、5年生の10歳になると、1/2成人式と銘打って、将来の夢などを
語る、涙物のイベントがある。

今では、げんこつや蹴りをくらいながら追いかけまわされ、やっと宿題をこなす長男だが
胎盤剥離で出血し、2カ月も早産だった事を思えば、なんと感慨深いものか。

保育ケースの中、両手に収まるぐらい小さいのに、ケーブルやチューブだらけで痛々しく呼吸が止まるたび鳴り響くセンサー。
心配ではらはらした日々をまざまざと思い出す。

はてさて、その長男が1/2成人式の原稿を書いていたので、やはりちょっと気になる。

当日まで内緒かな、とは思ったが、」

「夢は何にしたの」

と聞いてみたところ、案外とあっさり答えてくれたので拍子抜けした。

が、帰ってきた返事は

「えーとね、旅にでる」・・・はいっ?旅?

詳しく聞き出す為、それとな~く誘導してみると、どうも彼はテレビで見た無人島生活をやってみたいらしい・・・。
息子よ、それは旅でなく、サバイバルと言うのだよ・・・心の中でつっこんだ。

が、息子の夢を無碍に壊すわけにもいかず、いろいろな許可をとらずに無断でやると警察に捕まること、携帯もつながらない所はちょっと心配だなーとだけ伝えておいた。

当日発表された夢は「車で旅にでる」に軌道修正されていた。
一応、母の気持ちを汲んでくれたらしい、ありがとう息子よ(笑)

変わって次男坊。

40度の熱を5日続けてだし、やっとこ川崎病と診断、入院経験(ちなみに最高記録41.2℃)があったり、顔から思いっきりこけ、乳歯2本をぐらぐらさせながら血だらけで帰ってきて親に悲鳴をあげさせるわ、3歳の時には、ふてくされて2度も家出したことも・・・。

見た目女の子の様にかわいい顔をしているがなかなかの強者である。

その次男坊にも、1年生の終わり頃、クラスで将来の夢の発表があった。

「ケーキ屋さんになりたい」「サッカー選手になりたい」など、1年生らしい、かわいらしい夢の発表が続く中、いよいよ次男の番。

手に持たれた画用紙には「めいたんてい」と書かれていた。

名探偵・・・そうきましたか・・・。

10年後、長男が放浪の旅に、次男が悪の秘密結社や殺人犯と戦う名探偵。 
・・・となるのかは、神のみぞ知るところである。

どちらにせよ、母としては、素直に「頑張ってー」とは言い難い、困った夢にあこがれる兄弟である。
君たちの将来に、幸多からん事を・・・・。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

この身が朽ち果てる前に

レン太郎
エッセイ・ノンフィクション
人間っていつ死ぬかわからない だからその前に聴いて欲しい 私の心のブルースを

オタクと鬱で人生暇で忙しい

椿山
エッセイ・ノンフィクション
金と愛と時間を手に入れたけど、自分自身には何にもない。鬱病で何もできないから今日も暇だけど、オタクで情緒が忙しい。アスペルガー症候群と重症の鬱病で医者を辞めたバツイチオタクの雑多な話です。 ※エッセイになっているのかわかりません。

嵐大好き☆ALSお母さんの闘病と終活

しんの(C.Clarté)
エッセイ・ノンフィクション
アイドル大好き♡ミーハーお母さんが治療法のない難病ALSに侵された! ファンブログは闘病記になり、母は心残りがあると叫んだ。 「死ぬ前に聖地に行きたい」 モネの生地フランス・ノルマンディー、嵐のロケ地・美瑛町。 車椅子に酸素ボンベをくくりつけて聖地巡礼へ旅立った直後、北海道胆振東部大地震に巻き込まれるアクシデント発生!! 進行する病、近づく死。無茶すぎるALSお母さんの闘病は三年目の冬を迎えていた。 ※NOVELDAYSで重複投稿しています。 https://novel.daysneo.com/works/cf7d818ce5ae218ad362772c4a33c6c6.html

くろいやつのくろいつらつらですわ~

黒幸
エッセイ・ノンフィクション
くろいゆきという謎生物がつらつらとしたものを書き連ねていくだけですですわ~。 日記は三日坊主になるので不定期更新になると思われたら、毎日、更新してますわね。 不思議ですわ~。 6/4現在、何を思い立ったのか、急にお嬢様言葉で書き綴ることになりましてよ。 6/8現在、一話からお嬢様言葉に変換中ですわ~! そして、短編から長編に変えておきました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...