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Scene09 鋼の救世主
66 喋る犬がいたら怖い
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――それから数日後。
「たたたったったたたーん」
ピノが歌う。
「お?どうした?」
壱が尋ねる。
「ピノはドラゴンレーダーを手に入れた!」
「よかったね!」
「うん!ありがとう!壱!」
「いえいえ」
「ピノのチューをあげよう!」
ピノがそういって口を近づける。
「お?僕のファーストキスをあげよう!」
「わーい」
ピノは無邪気に笑う。
でもキスはしなかった。
「……」
「壱どうしたの?」
「いや、なんか変な感覚」
「え?」
ピノが眉間にシワを寄せる。
ピノもなにかを感じている。
「この感覚殺意?」
壱は周りを見る。
といっても家の中。
外を見る。
気配を感じる。
ベランダに出る。
「……」
なにかがこちらを見ている。
「犬?」
「我が名はアースベルガー」
「……言葉を話している……
もしかしてエルフ?」
「否、我はテオス。
神である」
「……神?」
「全てはモトフミさまの為に……!」
アースベルガーがピノの方を見る。
「ピノ?」
ピノはアースベルガーの方を見て喜ぶ。
「わー!野良犬?はじめてみた!」
「美味そうな娘だ」
「なに?ロリコンなの?」
壱の言葉にアースベルガーは笑う。
「我は無類の女好きなのだ」
「……」
壱がアースベルガーを睨む。
「壱、誰と話しているの?」
「いや、なんでもないよ」
壱はベランダの扉を締めた。
「たたたったったたたーん」
ピノが歌う。
「お?どうした?」
壱が尋ねる。
「ピノはドラゴンレーダーを手に入れた!」
「よかったね!」
「うん!ありがとう!壱!」
「いえいえ」
「ピノのチューをあげよう!」
ピノがそういって口を近づける。
「お?僕のファーストキスをあげよう!」
「わーい」
ピノは無邪気に笑う。
でもキスはしなかった。
「……」
「壱どうしたの?」
「いや、なんか変な感覚」
「え?」
ピノが眉間にシワを寄せる。
ピノもなにかを感じている。
「この感覚殺意?」
壱は周りを見る。
といっても家の中。
外を見る。
気配を感じる。
ベランダに出る。
「……」
なにかがこちらを見ている。
「犬?」
「我が名はアースベルガー」
「……言葉を話している……
もしかしてエルフ?」
「否、我はテオス。
神である」
「……神?」
「全てはモトフミさまの為に……!」
アースベルガーがピノの方を見る。
「ピノ?」
ピノはアースベルガーの方を見て喜ぶ。
「わー!野良犬?はじめてみた!」
「美味そうな娘だ」
「なに?ロリコンなの?」
壱の言葉にアースベルガーは笑う。
「我は無類の女好きなのだ」
「……」
壱がアースベルガーを睨む。
「壱、誰と話しているの?」
「いや、なんでもないよ」
壱はベランダの扉を締めた。
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