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Scene01 ニートですがなにか?

07 絶望がはじまる

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ドックン。
ドックンドックン。

心音が響く。

「はぁはぁはぁ」

息が漏れる。
女が恐怖で怯えている。
男はその表情が性的対象になる。

男は思わず顔がにやける。

「殺さないで」

女が涙目で訴える。

「はははっはははは!」

男は笑う。

「なんでもするから!」

女が必死で命を繋ごうとする。

「なんでもする?」

「うんうんうんうんうん!」

女が首を縦に振る。

「えー、どうしようかな。
 パンツは撮ったでしょ。
 パンツは撮ったでしょ。
 パンツは撮ったでしょ」

男が嬉しそうに言う。

「パンツよりいいものあるよ」

女がそういった。
男の笑顔が消える。

「パンツよりいいもの?」

「うん、ほらエッチしよ!」

女は命を繋ごうとそういってしまった。

「なんなんだよ。
 そこまでして生きたいの?」

「え?」

男の表情に女は恐怖する。
男の表情があまりにもなかったから。
まさに無表情。
これが無表情。
女はなんとか場をつなごうと男の手を握りしめ。
自分の胸を男の手に当てる。

「っん……」

女は男に興味を惹こうとして声を出す。
色っぽい声を。

男は夢中で揉んだ。

「で?」

男はすぐにそれに飽きた。

「え?」

男の言葉に女はどうしていいかわからない。

「これで終わり?殺していい?」

「いやいやいやいや。
 まだ終わりじゃないよ」

女は服を脱ぐ。

「ほら、ブラの上からも柔らかいよ」

「うん」

男は夢中で揉む。

「こうすればもっと柔らかいよ」

女はブラジャーを外す。

「うん」

女はスカートを脱いだ。

「ほら、このパンツかわいいでしょ?
 お気に入りなんだ」

「うん」

男はじっと女のショーツを見ている。
もしかしたら生きれるかも知れない。
そう思ってショーツを脱いだ。

「あ……」

男は声を上げる。
女の希望は確信へと変わる。

「ほら、エッチしよ」

生きれる、助かる。
明日死ぬかも知れないけど今日は生きれる。
今日生きれたら明日も生きれるかも知れない。

そう思った。
そう確信した。

「脱いだらパンツだね」

もしかしたらセックスしないでショーツを差し出せば生きれるかも知れない。

女の鼓動が早くなる。

そう思っていた。
そう感じていた。

男の次の言葉に女の確信は絶望へと変わる。

「じゃ、君はいらない」

「え?」

男がスタンガンを女の体に当てる。

「びりびりびりびりー」

男はそう言いながらスタンガンのスイッチを入れる。

「きゃ……」

女が悲鳴をあげる。

「知ってる?市販のスタガンで気絶はしないんだよ」

「え?」

女は驚く。
なにが起きているかわからない。

「つまり永遠に苦しみを与えれるんだ」

男は、そういってスタンガンのスイッチを入れては消して。
入れては消してと続けた。
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