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翌年1月
1月24日
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1月24日
今日は、俺から由香さんに電話をかけました。
気になる事が1つあったので……
いつものマクドで14時に待ち合わせしました。
俺は待たせてはいけないと思い、少し早目の13時45分には席に座っていました。
そして14時丁度。由香さんは、いつもより少し綺麗なメイクして、俺の前に現れた。
「猫さんおまたせ……」
由香さんは、顔を赤らめ緊張している様子でした。
「由香さん、こんにちは。」
「話って何かな?」
「うん……
その前に、場所を変えようか?」
「いいけど……
どうしたの?
顔が怖いよ」
俺は、由香さんの手を握りしめマクドを出ました。
そして向かった先は、チャペルココナッツ。
「え?猫さん?
え?」
由香さんは、戸惑っていました。
誰でもこんなことをされたら、戸惑うと思います。
でも、俺は真剣でした。
「ここまであとをつけてくるって事は……
刑事さんですよね?」
俺は、そう言って後ろを向きました。
すると、そこに居たのは福田さんでした。
「まさかとはと思ったが……
気づいていたのかい?
いつから?」
「そんなの、ずっと前からに決まってるじゃない。
最初、ストーカーかと思ってたもん」
由香さんが、大きな声で言いました。
「ストーカー?
はて、私達がマークしていたのは、猫君だけだが……」
福田さんが、そう言うと由香さんが怒鳴りました。
「嘘だ!
だって、私ずっと杉山って人にあとをつけられていたもん!」
「杉山??
杉山太郎の事を言っているのかい?
アイツなら警察を辞めているよ」
「え?」
俺は、思わず声を出してしまいました。
杉山が警察を辞めた……?
「さて、尾行がばれたんじゃ仕方が無い……
私は、帰らせて頂くよ」
福田さんは、そう言うとその場を去って行きました。
と言うか、バレたら帰るものなんでしょうか?
「杉山が警察を辞めた?」
「じゃ、どうして尾行してるんだろうね?」
「うん」
「それよりどうするの?
ここまで連れてきたの猫さんだよね?」
由香さんが、頬を膨らませて怒る。
「あ、えっと……」
俺が、戸惑っていると由香さんは、ため息をつきました。
「はぁ……
マクドに戻ろう……」
由香さんは、そう言って苦笑いを浮かべながら俺の手を引っ張りました。
ごめんね、由香さん……
今日は、俺から由香さんに電話をかけました。
気になる事が1つあったので……
いつものマクドで14時に待ち合わせしました。
俺は待たせてはいけないと思い、少し早目の13時45分には席に座っていました。
そして14時丁度。由香さんは、いつもより少し綺麗なメイクして、俺の前に現れた。
「猫さんおまたせ……」
由香さんは、顔を赤らめ緊張している様子でした。
「由香さん、こんにちは。」
「話って何かな?」
「うん……
その前に、場所を変えようか?」
「いいけど……
どうしたの?
顔が怖いよ」
俺は、由香さんの手を握りしめマクドを出ました。
そして向かった先は、チャペルココナッツ。
「え?猫さん?
え?」
由香さんは、戸惑っていました。
誰でもこんなことをされたら、戸惑うと思います。
でも、俺は真剣でした。
「ここまであとをつけてくるって事は……
刑事さんですよね?」
俺は、そう言って後ろを向きました。
すると、そこに居たのは福田さんでした。
「まさかとはと思ったが……
気づいていたのかい?
いつから?」
「そんなの、ずっと前からに決まってるじゃない。
最初、ストーカーかと思ってたもん」
由香さんが、大きな声で言いました。
「ストーカー?
はて、私達がマークしていたのは、猫君だけだが……」
福田さんが、そう言うと由香さんが怒鳴りました。
「嘘だ!
だって、私ずっと杉山って人にあとをつけられていたもん!」
「杉山??
杉山太郎の事を言っているのかい?
アイツなら警察を辞めているよ」
「え?」
俺は、思わず声を出してしまいました。
杉山が警察を辞めた……?
「さて、尾行がばれたんじゃ仕方が無い……
私は、帰らせて頂くよ」
福田さんは、そう言うとその場を去って行きました。
と言うか、バレたら帰るものなんでしょうか?
「杉山が警察を辞めた?」
「じゃ、どうして尾行してるんだろうね?」
「うん」
「それよりどうするの?
ここまで連れてきたの猫さんだよね?」
由香さんが、頬を膨らませて怒る。
「あ、えっと……」
俺が、戸惑っていると由香さんは、ため息をつきました。
「はぁ……
マクドに戻ろう……」
由香さんは、そう言って苦笑いを浮かべながら俺の手を引っ張りました。
ごめんね、由香さん……
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