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翌年1月

1月11日

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1月11日

今日は、自分のベッドで眠っていました。
すると8時過ぎごろに由香さんから電話が掛ってきました。
「暇だから遊ぼー」
「あ、由香さん。
 おはようございます」
「猫さん、おはよー。
 遊ぼうよー。
 なんか面白いことない?」
俺は少し考えたあと、近所の小学校でどんと焼きがあるのを思い出しました。
どんと焼きというのは、小正月に行われる火祭り行事のことで、近所の小学校では屋台なども出て少しにぎやかになります。
地方によって色々言い方があり、調べてみると奥が深いです。
「今日、ウチの近所の小学校でどんと焼きがあるのですが、一緒に行きますか?」
「うん!行く!
 あのね、ルーちゃんと今一緒なんだけど連れて行ってもいいかな?」
「はい、いいですよ」
「あ、南さんも一緒に行きたいって言っているんだけど……」
「あれ?尾上さんも南さんもそこにいるのですか?」
「うん!と言うか……
 昨日のまんまって感じかなー
 猫さんが帰った後、二次会が始まってさー」
「そ、そうなんですか……」
「集合場所は猫さんの家でも良い?」
「はい、いいですよー」
「じゃ、今から出るねー」
由香さんはそう言うと、電話を切りました。
それから20分位過ぎたころ、由香さん達が車で俺の家にやってきました。
玄関のドアを開けると、由香さんが俺に飛びついてきました。
「やっほー
 早速どんと焼きに行こう♪」
「由香、むやみやたらに猫さんを抱きしめるんじゃない!
 見てみろ!
猫さんの顔が真っ赤になっているじゃないか……」
「だって、猫さんかわいいんだもん!」
由香さんは俺から離れようとせず、そのまま近所の小学校まで歩いて行きました。
リング焼きと焼きそばを買い、その場で食べました。
そして最後に食べたのは、たこ焼きです。
このたこ焼きを買うのに30分も並びました。
8個150円のたこ焼き。
値段は安いですが、思ったより味は普通でした。
はるかさんと一緒にしたたこ焼きパーティーの時の方が美味しかったです。
3人とも何が楽しいのか、和気あいあいと楽しんでいました。
「そんなに楽しいですか?」
俺の問いに南さんが答えました。
「私達、高級な店に誘われる事はあるけどさ。
 こういう所に誘われる事って滅多にないんだ。
 私達は、こういう所に来ると昔を思い出して楽しいんだよ」
「それに、猫さんはお客さんじゃなくてお友達としてだもん。
 だから、余計に嬉しいんだよ」
由香さんがそう付け足しましたが、俺にはいまいちピンと来ませんでした。
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