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12月

12月23日

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12月23日

今日もはるかさんの家に招かれ、鍋パーティーをする事になりました。
手ぶらでは何なんで、ケーキ屋さんで少し大きめのロールケーキを1個買いに行きました。
そして、はるかさんの部屋に入ると女の子が4人もいました。
「あ、貴方が猫さん?」
そう言って、ツインテールの女の子が、俺の腕に飛びつきました。
「うわぁ~~
 君、顔が真っ赤だぞ……」
ショートカットの女の子が、心配そうに俺の方を見ていました。
「猫さんは、誰に対してもそうなんだね」
はるかさんが、ビールを片手に俺の顔を見るとニッコリと笑いました。
「じゃ、みんな、自己紹介をしてあげて……」
はるかさんが、そう言うと先ほど飛びついて来たツインテールの女の子が手をあげて返事をしました。

「はーい!
 じゃ、私からするね!
 私の名前は、由香!
 お兄ちゃん、よろしくね!」
由香さんは、小柄で俺より少し歳下の女の子って感じです。
次は、ショートカットの女の子が自己紹介をしてくれた。
「次は私だな……
 私の名前は、南。
 はるかとは同期だ!」
南さんは、ボーイッシュな感じで体は細く女の子にもモテそうなイメージです。
次は、ロングヘアの真面目で大人しそうな女性が声をあげました。
「わ、私は、ルーシャ……」
「ルーシャ?」
「あ、じゃなくて尾上です。
 ルーシャは、源氏名です」
「そ、そっか……」
「はい」
俺は、尾上さんの顔をどこかで見た覚えがあります。
どこだったかな……
「あの、どこかで会いました?」
尾上さんに尋ねてみることにしました。
「会ったことはないと思います」
「そうですか。
すみません」
「いえ、お気になさらずに」
尾上さんは、そう言って苦笑いを浮かべました。
「じゃ、次は私ね」
はるかさんは、そう言うと俺の膝の上に乗りました。
「私の名前は、はるか
 好きな食べ物は、猫さんで、好きな飲み物は、猫さん」
はるかさんが嬉しそうにそう言って、俺の肩に手を当てました。
「え?俺食べられちゃんですか?」
「パクって食べちゃいます」
そんな感じで鍋パーティーが、始まりました。
でも、会話はついて行けない話が多かったです。
下ネタも満載で、特に後半はピロートークの話で盛り上がっていました。
俺、ピロートークとか解んないです。
そして尾上さんから来て欲しくない質問が来ました。
「猫さんのピロートークは……?」
「え?」
すると、はるかさんが俺のかわりに答えました。
「猫さんは、ピロートークしかしないよー」
それを聞いた由香さんが、笑いました。
「えー!なにそれー?
 猫さん面白い」
『女三人寄れば姦しい』って言いますが、それが4人も揃うとなると、もっとうるさいです。
何を話していいかわからないので、今日は聞きに徹しました。
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