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12月
12月8日
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12月8日
今日は心斎橋で面接だったので、帰りにジョブクラブに顔を出しました。
面接に行った事の報告と、前の派遣会社の面接の結果がダメだった事を報告しました。
今日行ったところはやはり滅茶苦茶緊張しました。
たまに、会社の偉い人って独特のオーラを持っていますよね。
今日行った所では意地悪な質問など一切無く、久しぶりにすんなりと進みました。
でも、緊張して舌は回りませんでした。
そして、ジョブクラブ。
久しぶりにフォロワーの、ベルサイコさんに会いました。
そんなに長くは話せませんでしたが、元気そうでした。
お腹が空いて限界だったので、すぐに帰りました。
そして、マクドへ……
はるかさんいるかな??
淡い期待を持ちつつ
マクドの2階へ……
はるかさんは居ました。
声をかけるべきかやめるべきか悩みました。
「声、かけなさいよ……」
そうだ。
声をかけないのなら何の為にここに来たんだ。
「って、はるかさん?」
振り向いたらそこにはるかさんが居ました。
「どうしてびっくりしてるの?」
「いえ、さっきまで、あそこにいませんでした?」
俺は、さっきまではるかさんが座っていた場所に指をさしました。
「女は、みんなミステリアスなのよ」
はるかさんは、そう言って笑う。
「瞬間移動ですか?」
そう尋ねるとはるかさんは、ため息交じりに答えました。
「あんな長い間ぼーっとしてたら誰だって気付くよ」
「そんな長い間ぼーっとしてました?」
「うん。ところで、猫さん。
今日は、面接の帰り?」
「はい……」
「ふーん」
なんか今日のはるかさんは機嫌が悪いです。
こんな時、なんて言えばいいのだろう?
「今日は、良い天気ですね」
「曇りじゃん」
「……そうですね」
「とりあえずさ、座ろうよ。
座って話そう」
「はい」
俺は、はるかさんに手を引かれて、はるかさんがいつも座っている席に座りました。
「『どうして、はるかさんが怒っているんだろう』
って、顔をしてるね」
「はい」
「どうして、私が怒っているかわかる?」
「わからないです……」
「猫さんが気にしている事の半分。
私は知ってるよ?
知ってて告白したんだよ?
それなのに、猫さんあんな事を言うんだもん」
「……うん」
「そんなの寂しいよ?」
「わかってます。
でも、耐えなきゃいけないんです」
「お付き合いとかしなくてもさ……
寂しい時は、甘えてもいいんだよ?」
「甘えれる人なんかいませんよ」
「いないって思っているだけで、 近くに居るかもしれないじゃん?
寂しいのなら温もりを求めてもいいんだよ?」
はるかさんが、優しい目で言いました。
「でも一度でも、その温もりを知ってしまうとその温もりに甘えてしまうようになります。
知って我慢するより、知らないで我慢する方がずっと楽だと思います」
「じゃぁさ、猫さんの温もりが欲しい人はどうしたらいいの?」
「考えた事ないです」
「考えなよ。
どうするの?そんな人が現れたら……」
「その時に考えます」
「猫さんって、鈍感だよね」
はるかさんは、ため息交じりにそう言いました。
「え?」
「いいよ、もう……」
「なんか、ごめんなさい……」
「謝らなくて良いよ。
私が、悪いの」
「分かんないけど、たぶん俺が悪いです」
「そんなに鈍感だと、パパになったら困るよ?」
「パパになる予定はないですから……」
「予定が無くても子供が出来たらどうするの?」
「そう言う事をやらないので、子供は出来ないです」
「猫さんって、子供嫌い?」
「嫌いって訳じゃありませんが……」
「なんか、子供はいらないって感じだよね?
どうして?」
「前にも言ったと思いますが、子供が出来ないんです」
「それって、100%?」
「わかりません」
「だったら、可能性あるじゃん?」
「そうですけど……
俺を見たらわかると思いますが、この体中にあるシミのようなモノって遺伝性の病気なんです。
だから、これが遺伝したらつらいです。
周りには生まれつきって言っていますが 実は生まれた時にはなかったんです」
「そうなの?」
「この病気が発症していなかった頃、自分で言うのもなんですが、結構可愛かったらしく周りからチヤホヤされていたんですよ。
でも、病気が発症したとたん周りの目は変わりました。
人から化け物扱いになったんですよ……」
「子供の頃の話だよね?」
「はい」
「子供って、残酷じゃん?
だから、思っている事をすぐに口に出しちゃうんだよ」
「子供が残酷な訳じゃないです。
その子供を残酷と言う大人が残酷なんです」
「え?」
「俺を化け物だと言った子供たちに注意する大人はいつだってこう言います。
『そう言うことは、思っていても口にするんじゃありません!』
俺は、その言葉を聞く度に俺は傷ついていました。
だって、それは注意している人も俺のことを化け物だと思っているのかもしれないと不安になったんです」
はるかさんは、優しい声でこう言いました。
「中にはそういう人もいるかもしれない、だけどそう思わない人もいるよ……」
「そうかもしれません。
でも、怖いんです」
「ずっと1人でいるつもり?」
「はい……
もう、20年前にそう誓いましたから……」
「この先も、ずっと1人で背負っていくつもり?」
「はい。
でも、大丈夫ですよ」
「何が大丈夫なの?」
「俺、モテませんから……」
俺は、そう言うと苦笑いを浮かべました。
本当は、笑顔を作ろうと思ったけれど笑えませんでした。
俺は、何をやっているんでしょう。
こんなこと話さなければ、よかった。
オマエハダレニモウケイレラレナイ
こんな時にもう1人の俺が、心の中で声を出しました。
辛い時苦しい時、いつも止めを刺すように声を出すのです。
「ねぇ、猫さん」
真面目な表情ではるかさんが、俺の名前を呼びました。
「はい」
「今から、時間ある?」
「ありますけど……」
「じゃ、デートしよう」
はるかさんが、優しく笑いました。
「え?」
「いいから、デートしよう。
ビブレで私の買い物に付き合ってよ」
「いいですけど……」
どうしてこのタイミングで?俺は不思議でしたが、頷きました。
「晩御飯もさ、一緒に食べよう」
「え?」
「体の温もりは、猫さんが嫌がるかもしれない。
だけど心の温もりなら伝えれるよね?」
「え?」
「ダメかな?」
「いえ、嬉しいですけど……」
「嬉しいなら喜べ。
じゃ、デートだ、デート!
風俗嬢の接待サービスなめるなよー」
はるかさんが、楽しそうに笑う。
はるかさんってよくわからない。
何がしたいのだろう。
結局、服を一緒に選んで、風月でお好み焼きを一緒に食べて、そして別れました。
俺は、何をやっているんでしょうね……
今日の俺は、ネガティブな一日でした。
はるかさん、ごめんなさい……
今日は心斎橋で面接だったので、帰りにジョブクラブに顔を出しました。
面接に行った事の報告と、前の派遣会社の面接の結果がダメだった事を報告しました。
今日行ったところはやはり滅茶苦茶緊張しました。
たまに、会社の偉い人って独特のオーラを持っていますよね。
今日行った所では意地悪な質問など一切無く、久しぶりにすんなりと進みました。
でも、緊張して舌は回りませんでした。
そして、ジョブクラブ。
久しぶりにフォロワーの、ベルサイコさんに会いました。
そんなに長くは話せませんでしたが、元気そうでした。
お腹が空いて限界だったので、すぐに帰りました。
そして、マクドへ……
はるかさんいるかな??
淡い期待を持ちつつ
マクドの2階へ……
はるかさんは居ました。
声をかけるべきかやめるべきか悩みました。
「声、かけなさいよ……」
そうだ。
声をかけないのなら何の為にここに来たんだ。
「って、はるかさん?」
振り向いたらそこにはるかさんが居ました。
「どうしてびっくりしてるの?」
「いえ、さっきまで、あそこにいませんでした?」
俺は、さっきまではるかさんが座っていた場所に指をさしました。
「女は、みんなミステリアスなのよ」
はるかさんは、そう言って笑う。
「瞬間移動ですか?」
そう尋ねるとはるかさんは、ため息交じりに答えました。
「あんな長い間ぼーっとしてたら誰だって気付くよ」
「そんな長い間ぼーっとしてました?」
「うん。ところで、猫さん。
今日は、面接の帰り?」
「はい……」
「ふーん」
なんか今日のはるかさんは機嫌が悪いです。
こんな時、なんて言えばいいのだろう?
「今日は、良い天気ですね」
「曇りじゃん」
「……そうですね」
「とりあえずさ、座ろうよ。
座って話そう」
「はい」
俺は、はるかさんに手を引かれて、はるかさんがいつも座っている席に座りました。
「『どうして、はるかさんが怒っているんだろう』
って、顔をしてるね」
「はい」
「どうして、私が怒っているかわかる?」
「わからないです……」
「猫さんが気にしている事の半分。
私は知ってるよ?
知ってて告白したんだよ?
それなのに、猫さんあんな事を言うんだもん」
「……うん」
「そんなの寂しいよ?」
「わかってます。
でも、耐えなきゃいけないんです」
「お付き合いとかしなくてもさ……
寂しい時は、甘えてもいいんだよ?」
「甘えれる人なんかいませんよ」
「いないって思っているだけで、 近くに居るかもしれないじゃん?
寂しいのなら温もりを求めてもいいんだよ?」
はるかさんが、優しい目で言いました。
「でも一度でも、その温もりを知ってしまうとその温もりに甘えてしまうようになります。
知って我慢するより、知らないで我慢する方がずっと楽だと思います」
「じゃぁさ、猫さんの温もりが欲しい人はどうしたらいいの?」
「考えた事ないです」
「考えなよ。
どうするの?そんな人が現れたら……」
「その時に考えます」
「猫さんって、鈍感だよね」
はるかさんは、ため息交じりにそう言いました。
「え?」
「いいよ、もう……」
「なんか、ごめんなさい……」
「謝らなくて良いよ。
私が、悪いの」
「分かんないけど、たぶん俺が悪いです」
「そんなに鈍感だと、パパになったら困るよ?」
「パパになる予定はないですから……」
「予定が無くても子供が出来たらどうするの?」
「そう言う事をやらないので、子供は出来ないです」
「猫さんって、子供嫌い?」
「嫌いって訳じゃありませんが……」
「なんか、子供はいらないって感じだよね?
どうして?」
「前にも言ったと思いますが、子供が出来ないんです」
「それって、100%?」
「わかりません」
「だったら、可能性あるじゃん?」
「そうですけど……
俺を見たらわかると思いますが、この体中にあるシミのようなモノって遺伝性の病気なんです。
だから、これが遺伝したらつらいです。
周りには生まれつきって言っていますが 実は生まれた時にはなかったんです」
「そうなの?」
「この病気が発症していなかった頃、自分で言うのもなんですが、結構可愛かったらしく周りからチヤホヤされていたんですよ。
でも、病気が発症したとたん周りの目は変わりました。
人から化け物扱いになったんですよ……」
「子供の頃の話だよね?」
「はい」
「子供って、残酷じゃん?
だから、思っている事をすぐに口に出しちゃうんだよ」
「子供が残酷な訳じゃないです。
その子供を残酷と言う大人が残酷なんです」
「え?」
「俺を化け物だと言った子供たちに注意する大人はいつだってこう言います。
『そう言うことは、思っていても口にするんじゃありません!』
俺は、その言葉を聞く度に俺は傷ついていました。
だって、それは注意している人も俺のことを化け物だと思っているのかもしれないと不安になったんです」
はるかさんは、優しい声でこう言いました。
「中にはそういう人もいるかもしれない、だけどそう思わない人もいるよ……」
「そうかもしれません。
でも、怖いんです」
「ずっと1人でいるつもり?」
「はい……
もう、20年前にそう誓いましたから……」
「この先も、ずっと1人で背負っていくつもり?」
「はい。
でも、大丈夫ですよ」
「何が大丈夫なの?」
「俺、モテませんから……」
俺は、そう言うと苦笑いを浮かべました。
本当は、笑顔を作ろうと思ったけれど笑えませんでした。
俺は、何をやっているんでしょう。
こんなこと話さなければ、よかった。
オマエハダレニモウケイレラレナイ
こんな時にもう1人の俺が、心の中で声を出しました。
辛い時苦しい時、いつも止めを刺すように声を出すのです。
「ねぇ、猫さん」
真面目な表情ではるかさんが、俺の名前を呼びました。
「はい」
「今から、時間ある?」
「ありますけど……」
「じゃ、デートしよう」
はるかさんが、優しく笑いました。
「え?」
「いいから、デートしよう。
ビブレで私の買い物に付き合ってよ」
「いいですけど……」
どうしてこのタイミングで?俺は不思議でしたが、頷きました。
「晩御飯もさ、一緒に食べよう」
「え?」
「体の温もりは、猫さんが嫌がるかもしれない。
だけど心の温もりなら伝えれるよね?」
「え?」
「ダメかな?」
「いえ、嬉しいですけど……」
「嬉しいなら喜べ。
じゃ、デートだ、デート!
風俗嬢の接待サービスなめるなよー」
はるかさんが、楽しそうに笑う。
はるかさんってよくわからない。
何がしたいのだろう。
結局、服を一緒に選んで、風月でお好み焼きを一緒に食べて、そして別れました。
俺は、何をやっているんでしょうね……
今日の俺は、ネガティブな一日でした。
はるかさん、ごめんなさい……
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