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11月9日

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11月19日

今日も、はるかさんに呼び出されてマクド……
女の子とのデートなのだから、もっときちんとした所に行った方がいいですよね。
まぁ、これが、デートなのかどうかは微妙ですが……
今日呼び出されたのは書いた原稿を見て欲しいとの事です。
読みました。
大人気ケータイ小説『あたし彼女』を参考にしたそうです。
内容がそっくりでした。
そして、絵文字もいっぱい……
「アドバイス欲しいなぁ」
「絵文字は、使わない方がいいです」
「えー
 どうしてー?
 かわいいじゃん」
「大抵の賞に通じて言える事ですが……
 絵文字を禁止しているケータイ小説の賞って結構多いですよ」
「へぇ~
 そうなんだー?」
「うん」
そんな時、ジョブクラブから電話が……
とりあえず、出る事にしました。
「猫さん最近どうしてますか?」
丁度、聞きたい事があったので、少し相談。
無事、自分の中で解決しました。
やっぱり、履歴書の件は、相手の受け取り方次第だそうです。
電話を切ると、はるかさんが頬を膨らませていました。
「私がいるのに女の人と話をするなんて、サイテー」
「す、すみません」
「別にいいんだけどさー
 私、こう見えても人気があるんだよー」
「そうなんですか?」
「お店でナンバー2なんだよー」
「お店?」
「うん
 私が、働いているお店」
「はるかさんってどこで働いているんですか?」
「枚方の電車でGOGO」
ふ、風俗ですか……
「猫さん、ただで私と遊べるんだよー
 光栄に思ってよね!」
「は、はい……」
「あ、やっぱ風俗で働いてるって聞いたら引く?」
「そんな事ないですよ」
「本当に?」
「はい」
「よかった……」
はるかさんは、そう言って涙を流しました。
うーん。
女ってよくわからない。
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