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Scene.01 そんな話
012 コングを鳴らせ
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「おーっと!!!
審判全員が旗をあげたぞ!」
審判が旗を上げる。
それはコロシアムにいる人の人数が100人以下になったということだ。
「はーい、ティコさんの登場ですよー」
周りの空気が一瞬で張り詰める。
笑うティコには殺気が篭められている。
それでも手加減していることは那留にもわかる。
受験者たちが一斉に魔法の詠唱を始める。
「黄昏よりも暗き場所――」
「氷炎は終焉の始まり――」
「地よりも這い出し――」
それぞれが自分が持つ魔法の中で一番強力な魔法を唱える。
そしてそれをティコに放つ。
「ふぁぁー」
ティコは欠伸をする。
魔法がティコに当たることはなくそれは詠唱者の元へ戻っていく。
「え?」
受験者は戸惑うもその呪文に当たり場外へ吹き飛ぶ。
「場外へ出た人は不合格ですよー」
ティコはそう言い放ち風の魔法を放つ。
無詠唱魔法だ。
無詠唱魔法。
それ自体はそんなに難しいものではない。
詠唱とはこの世界においてイメージを浮かべるためのもの。
気持ちを高ぶらせ放つのが魔法なのだ。
つまり無詠唱魔法は基本的には詠唱魔法より威力は低い。
ティコは無詠唱で反射の魔法を放ち無詠唱魔法で風の魔法を放ったのだ。
反射の魔法は自体は難しくはない。
でも、当てられた魔法より高い魔力がないと反射できない。
無詠唱の反射魔法で受験者の魔法を弾くということは。その受験者の放った魔力より圧倒的に威力があるモノだということを表している。
無詠唱の風魔法により半分以上が場外へ飛ばされる。
「魔法がダメなら接近戦で!」
鎧を着た男たちが魔力を篭めた剣でティコに立ち向かう。
「アース」
ティコは足元に地面を魔法を唱える。
地面は突出し男たちの攻撃から逃れる。
男たちはその土を切り落としティコが降ってくる。
ティコはそのまま男たちを蹴り飛ばしひとりまたひとりと場外へ飛ばしていく。
ティコと受験者の攻防がはじまり。
10分もしないうちに5人だけ残った。
「ふふふ。
今年は合格者なしかな」
ティコは笑う。
ティコは一歩前に出ようとする。
しかし動けない。
「影魔法縛り」
男が一人そう言って魔法でティコを拘束する。
「動けなくした?
でも、お姉さん動かなくても魔法は使えるんだよ?」
「一度聞くがティコさんにダメージを与えれば合格なんだよな?」
「そうだけど?」
「では失礼」
男はティコの背後に回る。
そして体を密着させて胸を揉む。
「何をしているの?」
「これで合格?」
「はぁ、まあいいわ」
「よし!」
男の名前は影無 無。
影魔法を得意とする男だ。
「おっと!合格者1名出たぞ!
それに続け!
残り4名!」
司会がそう言って場を盛り上げた。
審判全員が旗をあげたぞ!」
審判が旗を上げる。
それはコロシアムにいる人の人数が100人以下になったということだ。
「はーい、ティコさんの登場ですよー」
周りの空気が一瞬で張り詰める。
笑うティコには殺気が篭められている。
それでも手加減していることは那留にもわかる。
受験者たちが一斉に魔法の詠唱を始める。
「黄昏よりも暗き場所――」
「氷炎は終焉の始まり――」
「地よりも這い出し――」
それぞれが自分が持つ魔法の中で一番強力な魔法を唱える。
そしてそれをティコに放つ。
「ふぁぁー」
ティコは欠伸をする。
魔法がティコに当たることはなくそれは詠唱者の元へ戻っていく。
「え?」
受験者は戸惑うもその呪文に当たり場外へ吹き飛ぶ。
「場外へ出た人は不合格ですよー」
ティコはそう言い放ち風の魔法を放つ。
無詠唱魔法だ。
無詠唱魔法。
それ自体はそんなに難しいものではない。
詠唱とはこの世界においてイメージを浮かべるためのもの。
気持ちを高ぶらせ放つのが魔法なのだ。
つまり無詠唱魔法は基本的には詠唱魔法より威力は低い。
ティコは無詠唱で反射の魔法を放ち無詠唱魔法で風の魔法を放ったのだ。
反射の魔法は自体は難しくはない。
でも、当てられた魔法より高い魔力がないと反射できない。
無詠唱の反射魔法で受験者の魔法を弾くということは。その受験者の放った魔力より圧倒的に威力があるモノだということを表している。
無詠唱の風魔法により半分以上が場外へ飛ばされる。
「魔法がダメなら接近戦で!」
鎧を着た男たちが魔力を篭めた剣でティコに立ち向かう。
「アース」
ティコは足元に地面を魔法を唱える。
地面は突出し男たちの攻撃から逃れる。
男たちはその土を切り落としティコが降ってくる。
ティコはそのまま男たちを蹴り飛ばしひとりまたひとりと場外へ飛ばしていく。
ティコと受験者の攻防がはじまり。
10分もしないうちに5人だけ残った。
「ふふふ。
今年は合格者なしかな」
ティコは笑う。
ティコは一歩前に出ようとする。
しかし動けない。
「影魔法縛り」
男が一人そう言って魔法でティコを拘束する。
「動けなくした?
でも、お姉さん動かなくても魔法は使えるんだよ?」
「一度聞くがティコさんにダメージを与えれば合格なんだよな?」
「そうだけど?」
「では失礼」
男はティコの背後に回る。
そして体を密着させて胸を揉む。
「何をしているの?」
「これで合格?」
「はぁ、まあいいわ」
「よし!」
男の名前は影無 無。
影魔法を得意とする男だ。
「おっと!合格者1名出たぞ!
それに続け!
残り4名!」
司会がそう言って場を盛り上げた。
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