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03 女を狩るもの

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「まず、貴方の身元から教えていただけないでしょうか?」

ボクと星新一は、理事長室に案内された。
星新一に話しかけてきた女性は、この学園の理事長だったのだ。

「私の名前は、星新一と言います。
 魔王協会の職員です」

「魔王協会の方が、どうして魔道士の学校に?」

理事長は、首を傾げた。

「今回は、マカさんに用事があって、たまたまこちらに来ました」

「マカさんって、魔女 マカさんですか?」

「そうです」

「あの子、魔王協会に認められたのですか?」

「はい。
 あの子の能力は、貴重ですからね……」

「そうですね。
 あの子なら、魔王協会の役に立ってくれるでしょう」

「はい」

「で、襲ってきた男の身元は、わかっているのですか?」

「名前は、中川 志郎。
 最近捕まった、中川圭の兄です」

「あの中川圭のですか?」

「そうです」
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