134 / 184
05 ポケットモンスター
2012年10月12日
しおりを挟む
2012年10月12日
明日は、充君の手術日。
緊張からか、充君の元気がいつもより一層ない。
充君は、無言でポケモンを俺の部屋でやっている。
他の子供たちもほぼ無言だ。
元太君は、いない。
今頃授業を受けているんだろうな……
院内学級も今日は中止らしい。
何故だか知らないけど、はるか先生も俺の部屋にいる。
はるか先生もポケモンをやっていた。
ちょっと意外だ……
「なぁ、みんな、相談があるのだけど……」
俺が、そう言うとみんなの視線が俺に集まる。
「11月17日にしし座流星群が見れるのだけど……
みんなで、見ない?
もちろん元太君も誘ってさ」
「流星群って何?」
愛ちゃんがくいつく。
「流れ星がいっぱい見れるんだよ」
俺も詳しくは知らないので、適当に答えてしまった。
でも、間違っていないよね?
「流れ星……
願いごと叶うかな?」
歩ちゃんが、笑う。
「叶うさ……」
俺がそう言うと愛ちゃんが笑う。
「じゃ、私は、充君の手術が成功しますように!
って願う!」
すると充君が、笑う。
「その頃には、手術は終わってますよ」
久しぶりに充君の笑顔を見た気がする。
「充君。
絶対に見ような!」
「でも……」
「ゆびきりだ!」
俺は、強引に充君とゆびきりをした。
「亜金さん、まるで子供じゃないですか……」
「俺は子供だぞ。
まだ28歳だからな」
「十分大人です」
充君が再び笑う。
「みんなも約束だからな!」
「うん!」
愛ちゃんと歩ちゃんが頷く。
「隼人君も一緒だぞ?」
「……うん」
あれ?隼人君ももしかして元気ない?
とりあえず、約束はした。
久しぶりに充君が笑った。
それだけで、いい。
あとは祈るだけだ。
充君の手術が成功することを……
明日は、充君の手術日。
緊張からか、充君の元気がいつもより一層ない。
充君は、無言でポケモンを俺の部屋でやっている。
他の子供たちもほぼ無言だ。
元太君は、いない。
今頃授業を受けているんだろうな……
院内学級も今日は中止らしい。
何故だか知らないけど、はるか先生も俺の部屋にいる。
はるか先生もポケモンをやっていた。
ちょっと意外だ……
「なぁ、みんな、相談があるのだけど……」
俺が、そう言うとみんなの視線が俺に集まる。
「11月17日にしし座流星群が見れるのだけど……
みんなで、見ない?
もちろん元太君も誘ってさ」
「流星群って何?」
愛ちゃんがくいつく。
「流れ星がいっぱい見れるんだよ」
俺も詳しくは知らないので、適当に答えてしまった。
でも、間違っていないよね?
「流れ星……
願いごと叶うかな?」
歩ちゃんが、笑う。
「叶うさ……」
俺がそう言うと愛ちゃんが笑う。
「じゃ、私は、充君の手術が成功しますように!
って願う!」
すると充君が、笑う。
「その頃には、手術は終わってますよ」
久しぶりに充君の笑顔を見た気がする。
「充君。
絶対に見ような!」
「でも……」
「ゆびきりだ!」
俺は、強引に充君とゆびきりをした。
「亜金さん、まるで子供じゃないですか……」
「俺は子供だぞ。
まだ28歳だからな」
「十分大人です」
充君が再び笑う。
「みんなも約束だからな!」
「うん!」
愛ちゃんと歩ちゃんが頷く。
「隼人君も一緒だぞ?」
「……うん」
あれ?隼人君ももしかして元気ない?
とりあえず、約束はした。
久しぶりに充君が笑った。
それだけで、いい。
あとは祈るだけだ。
充君の手術が成功することを……
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
妹のアイミが、一人暮らしの兄の家に泊まりに来た。コンサートで近くを訪れたため、ホテル代わりに利用しようということだった。
兄は条件を付けて、アイミを泊めることにした。
その夜、条件であることを理由に、兄はアイミを抱く。
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる