~マーメイド~

はらぺこおねこ。

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Scene07 赤月よりも青きもの

74 セからはじまるのは殺生でした

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「あーーーー!!
 楽しい!」

紫は楽しむ。
とにかく楽しむ。

破壊という名の殺戮サツリクを。
殺戮という名の崩壊を。

「なにをしているの?」

壱が紫に尋ねる。
すると紫が小さく笑う。

「あ、お兄さん。
 『セ』からはじまる楽しいことしない?」

「しない」

「ってことは知ってるの?
 『セ』からはじまる楽しいこと」

「知らない。
 でも君は倒す」

「そうなの?でもそれは出来ないと思うわよ。
 だって私がお兄さんを破壊するもの」

「そっか」

壱は小さくうなずく。

「信じてないでしょ?私もね呪われた能力デモニックなの。
 知ってる?呪われた能力デモニック
 かみさまに選ばれた人だけが使える能力なの」

「そっか」

「むー?信じてないでしょ!
 私に触れられたモノは私の意思で破壊できるの」

「それはロックじゃないな」

「誰?」

紫はその声がする方を見た。
ハイジだった。

「ってことで捕獲しようか」

十三が現れボールを投げると紫をそれに閉じ込めた。

「なに?何が起きたの?」

紫は何が起きたかわからない。

「まぁ、僕たちはアースベルガーの復讐で来るであろうテオス側の人間を捕まえようと思ったんだ。
 そこで僕たちは君を捕まえることに成功した」

「じゃ、さっきの男の子たちは?」

「別のところで待機してるよ」

十三がそういって笑う。

「……私が触れたのよ?なんで破壊できないの?」

「俺がロッカーだからだ」

「意味分かんない」

「……」

紫はなにも喋らなくなった。

「眠ったか?」

「まぁ、催眠ボールだからね。
 このボールにいる間はずっと眠ってるよ」

十三がそういって小さくうなずいた。

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