~マーメイド~

はらぺこおねこ。

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Scene07 赤月よりも青きもの

70 デスマスイッチ

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「びっくりした」

壱がため息を吐く。

「流石テオス。
 引火性の毒ガスとか卑劣極まりないね」

「さっきのアースベルガーは死んだのかな?」

壱の問に十三が答える。

「死んでないと思うよ。
 多分うまく逃げた」

「ロックだね」

男が現れる。

「誰?」

壱の質問に男が答える。

「俺の名前はハイジだ。
 聞いたことないか?」

「デスマスイッチのハイジさん?」

「正解、知っていてくれるんだな」

「そりゃ有名人ですから……」

十三がそういうと壱が言う。

「どうしてハイジさんがここに?」

「そうです。ここは毒ガスが充満していて危険です」

十三の言葉にハイジが笑う。

「毒ガスなんてロックじゃないものに俺は屈しないのさ」

「いやいや、そういう問題じゃないでしょ」

「ふたりは呪われた能力デモニックというものを知っているか?」

「デモニック?」

壱は首をかしげる。
するとハイジが補足した。

「そう呪われた能力デモニックだ。
 ある日特殊な能力に目覚めることがある。
 俺らはそれを呪われた能力デモニックと呼んでいる」

「聞いたことはあります。
 でも、そんなアニメみたいな設定を信じろと言われても……」

「まぁな、俺も自分が呪われた能力デモニックに目覚めていなければ信じていなかった」

ハイジの目が真剣になった。
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