~マーメイド~

はらぺこおねこ。

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Scene07 赤月よりも青きもの

69 ロックに行こうぜ

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「この臭い……ガス?」

壱がそういうとアースベルガーが頷く。

「苦しみながら足掻き死ぬがいい」

壱は小さく笑う。
そして両手に手袋をつける。

「君とは相性が良かった」

壱の腕が光る。
その瞬間、アースベルガーの口の中にその手が収まる。

「がが?」

アースベルガーには何が起きたが理解できない。

「紅蓮腕というんだ。
 この技……」

そしてアースベルガーの口が吹き飛ぶ。

「ごちそうさま」

壱は小さく腕を降ろした。

「お見事だね」

そういって現れたのは十三だった。

「でしょ?」

壱は誇らしげに胸を張る。

「近接戦では僕も負けるかも」

十三がそう言うとアースベルガーの方を見る。

「御冗談でしょう」

するとアースベルガーが起き上がる。

「生きてるね」

壱がそう言うとアースベルガーが言う。

「マーメイドは人間じゃないぞ?
 どうして味方する?」

アースベルガーの問に壱は言う。

「そういう法律もあるね。
 お金で買おうとした僕が言うのもなんだけど。
 マーメイドと人間は平等だよ」

「……この復讐は必ずあると思え」

アースベルガーはそう言ってガスを周りに充満させた。

「自爆?アンバランサー!
 防御!」

十三の周りに防御膜が現れる。
その防御膜は壱の周りにも現れ。
アースベルガーの爆発から身を守った。
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