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Scene04 振り上げた拳
44 明るく元気に生きました
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近所の公園。
そこで芸人がひとりただ歌う。
「明るく元気に生きましょう。
ヒロキです。
エルフがミサイルを打ちました。
でも生きている人がいます。
希望は全ての心のなかに」
ウクレレ芸人のヒロキがウクレレ片手に歌う。
世界は優しくはない。
いつだって世界は残酷だった。
ヒロキがウクレレを鳴らす。
世界が少し揺れる。
大した夢がない。
それがヒロキのコンプレックスだ
でもある日、思った。
夢は作るものでも見るものでもない。
頑張るものなのだ。
だから歌う。
明日を夢見て。
マーメイドの時代を崩す。
そしてエルフにも人権が与えられるように。
そのために歌う。
そのために奏でる。
「明るく元気に生きましょう。
ヒロキです。
真に差別されるのは本当にエルフでしょうか?
それで私達はいいのでしょうか?」
ヒロキは思う。
差別とは人が生み出す中で最も愚かなことなのだ。
生きていくことで死ぬことほど悲しいことはない。
自分が戦争の駒になるのなら。
誰かを戦争の駒にするほうが。
誰だってそうだろう。
そちらのほうが痛くないのだから。
「ヒロキです。
私が明るく生きるために貴方たちは死んでください」
ヒロキがウクレレを奏でる。
誰も聞かないその歌に興味を示す高校生たちがいた。
「ああん?なんで俺たちが死ななくちゃならないんだ?」
高校生はヒロキの胸ぐらを掴む。
ケラケラ笑う高校生たち。
「ヒロキです。
貴方は知らないのですか?」
「なにをだよ?」
高校生たちは嬉しそうに笑う。
「自分たちが特別だと思っているのですか?」
「ああん?」
ヒロキはウクレレを小さく鳴らす。
「愚かです」
するとヒロキの胸ぐらを掴んでない高校生2人の首が地面に落ちる。
「あ?」
胸ぐらを掴むその手を離す高校生。
そしてその高校生が走る。
恐怖。
絶望。
不安。
いろんな負の感情が産まれ。
そして言う。
「命だけは……」
高校生が命を乞う。
「いいでしょう」
「あ、ありがとう」
高校生は小さくお礼を言うとその場から離れようとした。
「永遠に死になさい」
ヒロキがそういうと高校生の身体の動きが止まる。
高校生たちは死んではいない。
首は地面に落ちた。
でも地面に落ちると同時に首はもとに戻る。
そして戻ると首が地面に落ちる。
それを繰り返す。
永遠に。
永遠に。
永遠に。
そこで芸人がひとりただ歌う。
「明るく元気に生きましょう。
ヒロキです。
エルフがミサイルを打ちました。
でも生きている人がいます。
希望は全ての心のなかに」
ウクレレ芸人のヒロキがウクレレ片手に歌う。
世界は優しくはない。
いつだって世界は残酷だった。
ヒロキがウクレレを鳴らす。
世界が少し揺れる。
大した夢がない。
それがヒロキのコンプレックスだ
でもある日、思った。
夢は作るものでも見るものでもない。
頑張るものなのだ。
だから歌う。
明日を夢見て。
マーメイドの時代を崩す。
そしてエルフにも人権が与えられるように。
そのために歌う。
そのために奏でる。
「明るく元気に生きましょう。
ヒロキです。
真に差別されるのは本当にエルフでしょうか?
それで私達はいいのでしょうか?」
ヒロキは思う。
差別とは人が生み出す中で最も愚かなことなのだ。
生きていくことで死ぬことほど悲しいことはない。
自分が戦争の駒になるのなら。
誰かを戦争の駒にするほうが。
誰だってそうだろう。
そちらのほうが痛くないのだから。
「ヒロキです。
私が明るく生きるために貴方たちは死んでください」
ヒロキがウクレレを奏でる。
誰も聞かないその歌に興味を示す高校生たちがいた。
「ああん?なんで俺たちが死ななくちゃならないんだ?」
高校生はヒロキの胸ぐらを掴む。
ケラケラ笑う高校生たち。
「ヒロキです。
貴方は知らないのですか?」
「なにをだよ?」
高校生たちは嬉しそうに笑う。
「自分たちが特別だと思っているのですか?」
「ああん?」
ヒロキはウクレレを小さく鳴らす。
「愚かです」
するとヒロキの胸ぐらを掴んでない高校生2人の首が地面に落ちる。
「あ?」
胸ぐらを掴むその手を離す高校生。
そしてその高校生が走る。
恐怖。
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不安。
いろんな負の感情が産まれ。
そして言う。
「命だけは……」
高校生が命を乞う。
「いいでしょう」
「あ、ありがとう」
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高校生たちは死んではいない。
首は地面に落ちた。
でも地面に落ちると同時に首はもとに戻る。
そして戻ると首が地面に落ちる。
それを繰り返す。
永遠に。
永遠に。
永遠に。
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