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Scene04 振り上げた拳
43 目を逸らした瞬間もう二度と出会えないと思った
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真櫻は静かに壱の方を見る。
「お前もそうなのか?」
「何が?」
「なんでもない。
莉麻、帰るぞ」
「いいのかい?」
壱がふたりに尋ねる。
「構わない、別にお前には恨みがない」
「そっか」
「莉麻、お前の疑いが晴れたわけじゃないからな。
こんなオママゴト見たいな喧嘩もどき。
必要ない。さっさと帰るぞ」
「どこに帰るんだい?」
「教えると思うか?」
「さぁ?」
壱は小さく笑った。
「真櫻さん帰りましょう」
「壱ーーー!!どこ??」
ピノが壱の名前を読んでいる。
その声には涙の色があった。
「ピノ……?」
壱が一瞬目をそらす。
もとに戻したとき、そこに莉麻と真櫻の姿はなかった。
「お前もそうなのか?」
「何が?」
「なんでもない。
莉麻、帰るぞ」
「いいのかい?」
壱がふたりに尋ねる。
「構わない、別にお前には恨みがない」
「そっか」
「莉麻、お前の疑いが晴れたわけじゃないからな。
こんなオママゴト見たいな喧嘩もどき。
必要ない。さっさと帰るぞ」
「どこに帰るんだい?」
「教えると思うか?」
「さぁ?」
壱は小さく笑った。
「真櫻さん帰りましょう」
「壱ーーー!!どこ??」
ピノが壱の名前を読んでいる。
その声には涙の色があった。
「ピノ……?」
壱が一瞬目をそらす。
もとに戻したとき、そこに莉麻と真櫻の姿はなかった。
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