29 / 130
Scene03 大好き
29 僕と契約して守ろうよ
しおりを挟む
「そうっすか……」
梨麻は、そんなことどうでもよかった。
この居場所がないような空気、感覚、感情。
全てが嫌になり逃げ出したかった。
すると壱が言った。
「僕のお願い聞いてくれるかな?」
「なんっすか?」
梨麻は、どうでもいいから話を終わらせこの場から逃げたい。
それだけを考えていた。
「行くところがないのならウチの会社に来ない?
君なら立派な警備員になれると思うんだ」
「え?」
壱の言葉に梨麻は驚く。
「今ね……
ウチの会社は、とても人手不足なんだ」
壱が、そう言って苦笑いを浮かべる。
すると美知子が言葉をつなぐ。
「警備員の採用試験は、社長と組手をして社長が認めた人だけで決めているのですが……
なかなか認めれる人がいなくて……」
美知子が、苦笑いを浮かべる。
「でも……」
梨麻が、何かを言おうとした。
しかし、何を言えばいいかわからない。
「じゃ、組み方はじめ!」
壱は、そういうとファイティングポーズを構えた。
「え?」
「さぁ、梨麻くんも構えて!」
梨麻は、もうどうでも良くなった。
言われたとおり拳を構える。
「怪我しても知りませんよ?」
梨麻は、そう言って壱に向かい拳を飛ばした。
壱は拳を払い除け梨麻の顔に向かい拳を当てようとした。
梨麻は、素早く後退し体を回転させ壱の腹部に一撃浴びせた。
しかし、それよりも少し早く壱のもう一つの拳が梨麻の額に当たっていた。
「……はい!
勝者は社長です!」
梨麻は、ため息をついた。
「俺では、まだまだ壱さんには敵わないっすよ」
梨麻は、そう言って服を整えた。
「でも、とりあえずは合格かな。
久しぶりに一撃を食らったよ。
痛い……」
壱は、そう言ってお腹を押さえる。
「だから言ったじゃないですか。
『怪我しても知りませんよ』って……」
「大丈夫。
僕は丈夫だから……」
壱が、ニッコリと笑う。
「……そうっすか」
「とりあえず退院したら僕の会社に来てよ」
「でも、俺なんかが壱さんの会社みたいな大手の起業でやっていける自信が……」
梨麻の頭の中がまっしろになる。
「大丈夫、僕が社長なのだから……」
壱の優しい顔に梨麻が、小さくうなずく。
「わかりました。
壱さんが、そこまで言うのならよろしくお願いします。
給料弾んでくださいっすよ!」
「うん。
任せてよ!」
壱は、ニッコリと笑顔で答えた。
梨麻は、そんなことどうでもよかった。
この居場所がないような空気、感覚、感情。
全てが嫌になり逃げ出したかった。
すると壱が言った。
「僕のお願い聞いてくれるかな?」
「なんっすか?」
梨麻は、どうでもいいから話を終わらせこの場から逃げたい。
それだけを考えていた。
「行くところがないのならウチの会社に来ない?
君なら立派な警備員になれると思うんだ」
「え?」
壱の言葉に梨麻は驚く。
「今ね……
ウチの会社は、とても人手不足なんだ」
壱が、そう言って苦笑いを浮かべる。
すると美知子が言葉をつなぐ。
「警備員の採用試験は、社長と組手をして社長が認めた人だけで決めているのですが……
なかなか認めれる人がいなくて……」
美知子が、苦笑いを浮かべる。
「でも……」
梨麻が、何かを言おうとした。
しかし、何を言えばいいかわからない。
「じゃ、組み方はじめ!」
壱は、そういうとファイティングポーズを構えた。
「え?」
「さぁ、梨麻くんも構えて!」
梨麻は、もうどうでも良くなった。
言われたとおり拳を構える。
「怪我しても知りませんよ?」
梨麻は、そう言って壱に向かい拳を飛ばした。
壱は拳を払い除け梨麻の顔に向かい拳を当てようとした。
梨麻は、素早く後退し体を回転させ壱の腹部に一撃浴びせた。
しかし、それよりも少し早く壱のもう一つの拳が梨麻の額に当たっていた。
「……はい!
勝者は社長です!」
梨麻は、ため息をついた。
「俺では、まだまだ壱さんには敵わないっすよ」
梨麻は、そう言って服を整えた。
「でも、とりあえずは合格かな。
久しぶりに一撃を食らったよ。
痛い……」
壱は、そう言ってお腹を押さえる。
「だから言ったじゃないですか。
『怪我しても知りませんよ』って……」
「大丈夫。
僕は丈夫だから……」
壱が、ニッコリと笑う。
「……そうっすか」
「とりあえず退院したら僕の会社に来てよ」
「でも、俺なんかが壱さんの会社みたいな大手の起業でやっていける自信が……」
梨麻の頭の中がまっしろになる。
「大丈夫、僕が社長なのだから……」
壱の優しい顔に梨麻が、小さくうなずく。
「わかりました。
壱さんが、そこまで言うのならよろしくお願いします。
給料弾んでくださいっすよ!」
「うん。
任せてよ!」
壱は、ニッコリと笑顔で答えた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる