21 / 130
Scene03 大好き
21 這いつくばって這いつくばって何を頑張っているのか
しおりを挟む
すると壱は、梨麻から離れてその男の腹部に一撃を浴びせ落ちるバットをキャッチした。
「武器を持つのは反則だよ?」
壱は、そう言ってバッドを男たちの方に向けた。
すると男たちは、そのまま走って逃げた。
「絶対に後悔させてやるからな!」
その捨て台詞を残して……
「あれ?
もしかして、あっちのほうが悪もの?
君、大丈夫?」
壱が首を傾げて梨麻に尋ねた。
「あー、いや。
多分俺も悪ものっす」
「そうなの?
でも、君強いよ!
あんな大勢相手になんとかなってたもん!」
「アンタも結構強いっすね。
アイツらも相当強かったはずなのに一瞬で追い払うことが出来たっすから……」
「あの人たちは弱いよ?
で、君はこういうことをされることに心当たりあるの?」
「さっきも言ったように。
多分、アイツらは俺がモテるのが気に喰わないんっすよ」
梨麻が、そう言って苦笑いを浮かべた。
「モテることが悪だとは僕は思わないけどね」
「そうっすか?」
「うん」
壱は、梨麻の話をそのあと聞いた。
色んな話をした。
自己紹介から梨麻に妹がいること。
妹は、貧乳で巨乳になることが夢で日々頑張っていること。
そんな他愛もない話をした。
梨麻は、思った。
この人は、尊敬できる人だと……
そして、その話をしたあとすぐに梨麻の妹である菜々が制服姿で現れた。
「お兄ちゃん!
また、他所さまに迷惑をかけたの!?
お兄ちゃんが喧嘩している噂、こっちまできたよ!」
菜々は、そう言ってゆっくりと壱の方を見る。
壱は軽く会釈した。
「この子が妹さん?」
「そうっす」
「可愛い子だね」
壱が、そういうと菜々は少し照れた表情でうなずいた。
「あ、ありがとうございます」
菜々は、お礼を言ったあと顔をカバンで隠した。
「壱さんなら菜々を安心して預けれます。
貰ってやってください」
梨麻が、冗談っぽくそういうと菜々は少し照れながら言った。
「私、付き合うなら童貞がいいです。
お兄ちゃんみたいな、複数の女の人と関係を持っている人は嫌だなぁ」
それを聞いた梨麻が嬉しそうにいう。
「壱さん、年齢=彼女いない歴だから大丈夫っすよ」
「そうなんですか?」
菜々は、少し照れくさそうに言った。
「うん、僕は童貞だけど……
童貞がいいって珍しいね」
「一緒に勉強したいんです」
菜々が、そう言って壱の目を見る。
すると告白されたわけでもないのに壱の顔が赤くなる。
「かわいい!」
菜々が、嬉しそうに笑った。
これは、壱と梨麻、そして菜々の悲しい悲しい思い出への一歩だった。
「武器を持つのは反則だよ?」
壱は、そう言ってバッドを男たちの方に向けた。
すると男たちは、そのまま走って逃げた。
「絶対に後悔させてやるからな!」
その捨て台詞を残して……
「あれ?
もしかして、あっちのほうが悪もの?
君、大丈夫?」
壱が首を傾げて梨麻に尋ねた。
「あー、いや。
多分俺も悪ものっす」
「そうなの?
でも、君強いよ!
あんな大勢相手になんとかなってたもん!」
「アンタも結構強いっすね。
アイツらも相当強かったはずなのに一瞬で追い払うことが出来たっすから……」
「あの人たちは弱いよ?
で、君はこういうことをされることに心当たりあるの?」
「さっきも言ったように。
多分、アイツらは俺がモテるのが気に喰わないんっすよ」
梨麻が、そう言って苦笑いを浮かべた。
「モテることが悪だとは僕は思わないけどね」
「そうっすか?」
「うん」
壱は、梨麻の話をそのあと聞いた。
色んな話をした。
自己紹介から梨麻に妹がいること。
妹は、貧乳で巨乳になることが夢で日々頑張っていること。
そんな他愛もない話をした。
梨麻は、思った。
この人は、尊敬できる人だと……
そして、その話をしたあとすぐに梨麻の妹である菜々が制服姿で現れた。
「お兄ちゃん!
また、他所さまに迷惑をかけたの!?
お兄ちゃんが喧嘩している噂、こっちまできたよ!」
菜々は、そう言ってゆっくりと壱の方を見る。
壱は軽く会釈した。
「この子が妹さん?」
「そうっす」
「可愛い子だね」
壱が、そういうと菜々は少し照れた表情でうなずいた。
「あ、ありがとうございます」
菜々は、お礼を言ったあと顔をカバンで隠した。
「壱さんなら菜々を安心して預けれます。
貰ってやってください」
梨麻が、冗談っぽくそういうと菜々は少し照れながら言った。
「私、付き合うなら童貞がいいです。
お兄ちゃんみたいな、複数の女の人と関係を持っている人は嫌だなぁ」
それを聞いた梨麻が嬉しそうにいう。
「壱さん、年齢=彼女いない歴だから大丈夫っすよ」
「そうなんですか?」
菜々は、少し照れくさそうに言った。
「うん、僕は童貞だけど……
童貞がいいって珍しいね」
「一緒に勉強したいんです」
菜々が、そう言って壱の目を見る。
すると告白されたわけでもないのに壱の顔が赤くなる。
「かわいい!」
菜々が、嬉しそうに笑った。
これは、壱と梨麻、そして菜々の悲しい悲しい思い出への一歩だった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる