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Scene02 漁猫

35 めくられるスカート

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「なんでもみかん?」

葉月が恐る恐る尋ねます。

「なんでもみかんを食べた人は蜜柑の言うことなら5分間何でも聞きます」

「え?」

葉月が悪いことを考えます。

「先輩?」

一が恐る恐る葉月の方を見ます。

「じゃ、スカートを捲って下着を――」

「却下です」

峰子が首を横に振ります。

「蜜柑ちゃん、言うことを聞かないよ?」

「私のお願いじゃないですし……」

蜜柑が思わず苦笑いを浮かべます。

「まぁ、見せてくれないのなら捲ればいい」

葉月がそう言って峰子のスカートをぺろりと捲ります。

「ぎゃ!!」

峰子が顔を赤らめます。
一は思わず見てしまいます。

「葉月先輩、一先輩の前ですよ!」

蜜柑の言葉に葉月は気づきます。

「見てないよね?」

葉月は一に尋ねます。

「いちにのぽかんで……」

峰子がそう言って果物ナイフを持ちます。

「宮崎さん?それをどうするのかな??」

「忘れちゃえば見なかったことにできる」

峰子の目が怪しく光ります。

「え?僕、ここで死んじゃう?」

「大丈夫、怖くないよ。
 お姉さんが優しくしてあげる」

「えーーー」

「最初は怖いかも知れないけど」

「いや最後になるじゃん」

「……ってことで!えい!」

峰子はそうして葉月のスカートを捲りました。

「あ……」

一の頭が真っ白になります。

「もうスケベなんだから!」

葉月は照れ笑いを浮かべました。
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