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Scene01 ジンクス

07 やくそく

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夏の蝉は七年間土の中にいると言われています。
そして一週間鳴き続け。
そして死にます。
そんな毎日を繰り返しながら一は歩きます。
見覚えのある少女を見つけて手を振ります。
少女が近づいてきて言います。

「あの、もしかしてお兄さん、私に手を振りました?」

そして一は気づきます。

「あ、知り合いに似ていたもので……」

「そ、そうですか」

一は幼き頃、一緒によく遊んでいた女の子のことを思い出していました。

その女の子とはひとつの約束をしていました。

「私を見つけたら手を振ってね」

そう言い残し女の子は消えました。
一はその言葉を信じ今日も手を振ってしまいました。
もう彼女は来ないと感じながらも……
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