Double“you”

はらぺこおねこ。

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06 朝が来ない夜はない

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「な、何を言ってるのかな?」

「夕なんだろ?」


俺は、少し強めに言った。


「どうして、わかったの?」

「だって、夕は、夕だから……」


夕は、ボロボロと涙を流した。
俺は、ゆっくりと夕の体を抱きしめた。


「俺、夕にずっと言いたかった事があるんだ」

「何?」

「俺、夕の事、好きだ」

「え?」

「夕の事が好き
 ダメかな?」

「うんん
 私なんかでいいの?」

「夕だからいいんだ」

「だって、私、ツギハギだらけだよ?」

「気にしない」

「ホントにホントにいいの?」

「うん」


俺は、そっと夕の唇にキスをした。
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