Double“you”

はらぺこおねこ。

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06 朝が来ない夜はない

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一時間、二時間、三時間。

俺は、待合室で優さんの手術が終わるのを待った。
だけど、俺はここで不思議な事に気づく。
優さんの家族が誰一人来て居ないのだ。

子供の手術が気にならない親など居ないはずだ……
俺は、気になって、看護師さんに聞いてみた。


「あの……
 南優さんのご家族の方は??」


看護師さんは、一瞬目を丸くしたが、言葉を続けた。


「あの子の両親は、仕事が忙しくて……
 来れないのよ……」

「自分の子供の手術なのにですか!」

「忙しいのよ……」


看護師さんは、涙目で訴えた。
ってか、看護師さんに文句を言っても仕方がないか……


「ところで、南さんと貴方の関係は?」

「え?」

「部外者が、面会時間を過ぎても居られると警備上問題があるから……」

「えっと……
 友達です。」


俺は、少しあせりながら答えた。
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