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05 もうひとりのあなた
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しおりを挟む大きな庭で、大勢での食事。
みんなで食べる食事は、久しぶりだった。
最近の夕食はずっと一人だったから……
楽しかった。
「どうだ?
気晴らしにはなったか?」
上島君は、そう言って、俺にサイダーの入ったコップを俺に渡してくれた。
「ああ。
ありがとう」
「すまないな……」
「え?」
「これくらいの事しか出来なくて……」
「十分だ……」
俺は、そう言うとニッコリと笑って見せた。
「無理するなよ?」
「ああ。」
「優さんの事だけど、わかった事がある。」
「いいよ」
「ん?」
「優さんの事は、もういい。
今は、一人の人間として見たいから……」
「そうか……」
上島君は、ニッコリと笑った。
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