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05 もうひとりのあなた
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達也君じゃないか!」
上島君の家に着くと、上島君のお父さんがそう言って俺の体を抱きしめた。
「お婆さんが亡くなったって聞いて、心配してたのよ?」
上島君のお母さんが、そう言って心配そうに俺の顔を見つめた。
「父さん、仕事は?」
「達也君が来ると聞いてな、抜け出してきた。
これも社長の特権だな♪♪」
上島君のお父さんは、そういうと豪快に笑った。
「さぁ、お腹空いているでしょう?
今すぐ食事を作るわね。」
上島君の家は広い。
そして、お金持ちなのに上島君の家の食事は、母である佳代子さんが作っている。
一応、メイドや執事もいるけど、佳代子さんが、メイド長をやっている。
「今日は、達也君もいることだし、バーベキューとかは、どうだ?」
「父さん、今は冬だよ?」
「冬でもバーベキューは、美味しいぞ」
そんな訳で、俺は、バーベキューをご馳走になる事になった。
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