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05 もうひとりのあなた
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しおりを挟む「え?
毎日?」
「うん。」
「私、ずっと一人で寂しかったから……」
「病院に友達とかいないの?」
「この病院には、最近来て、手術を受けたの。
前の病院も個室にずっといるだけで、そこでは、友達と遊ぶなんて許されなかったの。
ずっと部屋で勉強しているか本を読んでいるかのどちらかだったの……」
「そうなんだ……」
「携帯電話も持ってるけど、家族だけで他には、誰も登録していないの……」
「そっか……
じゃ、アドレス教えてもらってもいいかな?」
「え?」
俺は、何を聞いているのだろう……
優さんは、目を丸くして驚いている。
迷惑だよな……
「私、毎日メールしちゃうよ?
それでもいいの?」
「いいよ
俺も毎日メールする」
俺は、いったい何がしたいのだろう……
自分でも解らなくなった。
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