Double“you”

はらぺこおねこ。

文字の大きさ
上 下
85 / 114
05 もうひとりのあなた

85

しおりを挟む

「初めて??」

「うん。
 私、生まれてからずっと病院暮らしだったから……」

「そっか……」



夕と同じだ。
夕も、生まれてからずっと病院暮らしだった。
夕の事を考えると、また目頭が熱くなった。


「え?
 なに?私、ダメな事言っちゃった?」

「うんん……
 ちょっと、夕の事を思い出しちゃって……」

「そう……」


優さんは、俺の体を強く抱きしめた。


「昔ね、お母さんに教えてもらったんだ。」

「え?」

「悲しい時、こうやって抱きしめてもらうと気分が楽になるって……」

「ありがとう」

「うんん
 草薙君の為なら、私はなんでもするからね……」


優さんは、クスリと笑い俺の頭を撫でた。

ページの編集 ページの削除 
<< 91 >> 
「安心する?」

「うん」


暖かい。
そして、良い匂い。


「草薙君、物凄くドキドキしてる?」

「え?」


女の子にこんなことされて、ドキドキしない男が居るのか?
いや、全国どこを探しても!
いるのかな?
全国どこでも探したら一人や二人居ると思う。
あの、モテモテの上島君ですら恥ずかしくて逃げているんだから……


「顔、真っ赤だよ」

「うん」

優さんは、クスリと笑った。
優さんが、話すたびに息が耳にかかってくすぐったい。
なんだろう……
この気持ちは……


「今日は、遊びに来てくれたの?」

「迷惑かなって思って、遊びに行くかどうか迷っていた所」

「迷惑なんかじゃないよ。
 私的には、毎日会いたいもん」


優さんは、耳を赤くしてそう言った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

完結【R―18】様々な情事 短編集

秋刀魚妹子
恋愛
 本作品は、過度な性的描写が有ります。 というか、性的描写しか有りません。  タイトルのお品書きにて、シチュエーションとジャンルが分かります。  好みで無いシチュエーションやジャンルを踏まないようご注意下さい。  基本的に、短編集なので登場人物やストーリーは繋がっておりません。  同じ名前、同じ容姿でも関係無い場合があります。  ※ このキャラの情事が読みたいと要望の感想を頂いた場合は、同じキャラが登場する可能性があります。  ※ 更新は不定期です。  それでは、楽しんで頂けたら幸いです。

今、夫と私の浮気相手の二人に侵されている

ヘロディア
恋愛
浮気がバレた主人公。 夫の提案で、主人公、夫、浮気相手の三人で面会することとなる。 そこで主人公は男同士の自分の取り合いを目の当たりにし、最後に男たちが選んだのは、先に主人公を絶頂に導いたものの勝ち、という道だった。 主人公は絶望的な状況で喘ぎ始め…

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

処理中です...