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04 バイバイ
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しおりを挟む俺は、駆け足で家に向かった。
そして、夕の携帯に電話をかけてみた。
プルルルルル。
プルルルルル。
プルルルルル。
電話は、繋がらない。
俺は、もう一度、夕に電話をかけた。
プルルルルル。
プルルルルル。
プルルルルル。
電話は、繋がらない。
俺は、もう一度夕に電話を……
「……」
いや、止めよう。
夕は、死んだんだ……
看護師さんが、嘘をつく理由なんて何処にもない。
俺は、ベットに横になった。
「悲しいのに涙も出ないや……」
そう、辛い時、悲しい時、いつも励ましてくれた夕が死んだ。
それが、俺には信じることが出来ないのだ……
夕……
本当にお前は、死んだのか?
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