Double“you”

はらぺこおねこ。

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04 バイバイ

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「走ったら危ないよ!」

「転びそうになったら、達也君が受け止めてくれるでしょ?」

「俺、運動神経よくないよ?」

「大丈夫!
 達也君ならできるさ!」


夕は、そう言って、ニッコリと笑った。
どこから、そんな自信が出てくるのだろう。
しかも、自分以外の人の事で……


「達也君、今日は暇?」

「うーん。
 実は、勉強しないといけないんだー」

「試験かなにか?」

「そうじゃないんだけどね……
 大学なんだけど、国立を目指そうかと思って……」

「そうなんだぁー」

「うん」

「じゃ、私と一緒に勉強しない?」

「え?」

「図書室でさ、勉強できるから……
 その……
 ダメかな?」

「うんん!
 全然ダメじゃないよ!
 むしろ嬉しい!」

「ホント?
 じゃ、善は急げ!
 早く勉強しよう!」


夕は、そう言って俺を図書室に案内してくれた。
小さな子からは、ブーイングが出たけれど……
ごめんね。
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