Double“you”

はらぺこおねこ。

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03 出会い

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HRは、簡単に点呼を取るだけであっさりと終わった。
点呼が、終わり担任が教室を出た所で、俺は担任を呼びとめた。


「先生」

「なんだ?」

「実は……」


俺は、担任に、婆ちゃんの事を伝えた。


「そうか……
 それは、心配だな……」

「はい……」

「わかった。
 帰宅を許そう。」

「ありがとうございます」


俺は、軽くお辞儀をするとまっすぐと病院に向かった。


「婆ちゃん、具合どう?」


病室につくなり、俺は婆ちゃんに尋ねた。
婆ちゃんは、俺の顔を見ると目を丸くして驚いた。


「達也ちゃん、学校は?」

「今日、文化祭だから、先生に事情を話して抜けてきた。」

「そうかい
 てっきり、達也ちゃんが不良になったのかと思ったよ」

「不良になんてならないよ……」


でも、よかった。
冗談を言う元気は、まだあったみたいだ……。
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