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03 出会い
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しおりを挟む【今、家に着いた所。
夕は、検査って言ってたっけ?
検査、がんばってね♪】
俺は、そう入力すると送信した。
返事が来ると良いな……
俺は、そう思うと携帯を閉じた。
あ、晩ご飯どうしよう……
外で食べるにもお金がないし……
そんな事を考えていると、携帯が鳴った。
公衆電話?
俺は、首を傾げて電話に出た。
「あ、達也ちゃん?
お婆ちゃんです。
今、病院の公衆電話から電話してるの」
「あ、婆ちゃん……
寝てないと……」
「あのね。
今から、銀行の暗証番号を言うから、メモしてくれる?」
「あ、うん」
俺は、すぐにメモをとった。
「銀行のお通帳は、お婆ちゃんの部屋のタンスの中にあるからそこからお金を引き出して」
「うん」
「今日は、疲れたでしょう?
美味しいモノ食べてね……
じゃ……」
電話は、そこで切れた。
婆ちゃん、早く治ると良いな……
俺は、そう思うと携帯を閉じた。
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