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02 学園祭
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しおりを挟む俺が家に帰ると、家はしーんと静かだった。
いつもなら、テレビの雑音が聞こえるのに……
俺は、心配になって、婆ちゃんの部屋に向かった。
「婆ちゃん大丈夫?」
「……」
婆ちゃんは、返事をしない。
「婆ちゃん!」
俺は、婆ちゃんの体を揺すった。
婆ちゃんは、スースーと寝息を立てていた。
よかった。
生きているみたいだ……
にしても、これは異常だな……
俺は、慌てて携帯を取り出した。
あ、そう言えば、こういう場合、家から電話を掛けた方が救急車は、早く来るんだよな……
俺は、家の電話機から、救急車を呼んだ。
救急車は、すぐに来た。
そして、俺と婆ちゃんは、近所にある大きな病院に運ばれた。
婆ちゃんは、病院に着くとすぐに検査に掛けられた。
とにかく、バタバタした一日になった。
婆ちゃんが、癌だと知らされたのは、その数日後だった。
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