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01 こんな話はどうだろう?
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しおりを挟む俺の母親と父親は、俺が3歳の時に亡くなった。
車の事故だった。
酷い事故だったらしい。
遺体は黒焦げ。
だから、俺はその遺体を見てはいない。
3歳の俺にはショッキングな映像になるからだろう……
「達也ちゃん。
お箸が止まってるけど、お残しかい?」
婆ちゃんが、俺の顔を睨む。
婆ちゃんは、戦後の貧しい生活を知っているためか、お残しは絶対に許さない。
食べ物に関しては、厳しいのだ。
「残さないよ。
きちんと食べるって……」
「そう?
ならいいんだけどねぇ……」
婆ちゃんは、そう言って笑った。
ただでさえ細い目が、笑うと完全に閉じてしまうので見えているのか見えていないのかわからない。
俺は、そんな事を考えながらご飯を食べ終えた。
ご飯を食べ終えるとすぐに風呂に入った。
その後は、いつもの如く、パソコンを起動させ、小説を書き始める。
話を少し変えてみようかと思う。
少しオリジナルティーを入れてみようかな……
そうだな……
こんな話はどうだろう?
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