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Scene10 今がその時だ
229 愛は世界を救う
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「で、天照の姉さん。
丹歌ののろいの解除法を教えてもらえたのはありがたいのだが……
そんなことを言うためにここに来たんじゃないんだろう?」
焔がそう言うと天照がニッコリと言います。
「焔くん。御名答!
お姉さんはなまるをあげちゃう」
「天照姉さま。
茶化さないでください」
「かみさま、つまんないなー
私がここに来た理由は、丹歌くんの呪いを解除してお父様の封印を解くこと」
「呪いを解除?すみません。
私には何を言っているのかわかりません。
つまりお姉様が丹歌とするわけですか?
セ、セ、セ――」
玉藻の顔が真っ赤になります。
「そうね、私がセックスして丹歌くんの封印を解くわ」
「あんたらの親ってことはモトフミなんだろ?
封印されているのか?テオスのボスが封印されているのなら俺達にとっては都合がいいんじゃないのか?」
ジルがそういうと天照が真剣な目で言います。
「テオスのボスは、フィサフィーによって作られたモトフミのクローンの成功体よ」
「クローンなのか?」
「ちなみに副ボスのベルゼブブもクローン体」
「……やはりあれは父上の犯行ではなかったのですね」
かみさまは、少しだけ安心しました。
「でも、ま。
クローンでも私達全員が束になってもモトフミのクローンには勝てないわよ?」
「そんなに差があるのか?」
清空がそういうと天照が言います。
「お父様は万物の創生に関わった存在。
クローンと言えどこの星を破壊することは簡単なのよ」
「想像してはいたけどそんなに差があるんだね」
白銀がため息を吐きます。
「ええ、なので丹歌くんにお父様が封印されている場所に行ってもらい。
その場所に触れてもらう。
そしてお父様ごと丹歌くんの武器にしてもらい。
封印場所からお父様を抽出してもらうの」
天照の言葉に丹歌は戸惑います。
「僕にそんな力は――」
「あなたのその力は呪われた能力。
封印を解除したとき、覚醒して更に能力がアップするの」
「……それが童貞喪失って緩いのかそうでないのかわからないな」
ジルがそういうと天照が答えます。
「なのでフィサフィーは丹歌に呪をかけたの。
『人からは誰からも好かれない愛されない嫌われる』
というやつをね」
「……えげつないじゃないな」
焔が怒りに震える。
「まぁ、『人』って特定したから呪いは強くなった。
でも逆に人以外からは嫌われないのよ」
プレゲトンがそう言って胸を張ります。
「え?」
丹歌が驚きます。
「だから精霊と人のハーフのシエラも嫌わない。
炎人の焔も嫌ってないし、闇人のジルやジャキ、ベラも対象外だし。
天使の一行の人も魔族たちも丹歌に良くしてくれたでしょ?」
プレゲトンは、そういうと玉藻の方見ると玉藻は小さく首を横に振りました。
それを見た天照は、何かを察します。
「まぁ、人から愛されないっていう呪いが解除済み。
セックスは誰としてもいいわよ。
世界を救うためなら、身を捧げる人は沢山いるわよ」
天照の言葉にもわが反応します。
「愛されない呪いは解除したのかい?」
「そうよ」
「どうやって?」
「『愛されない』の呪いの解除法は異性からの包容。
つまりハグよ!」
天照がビシッとVサインをしました。
「ハグ?」
丹歌は思い出し顔を赤らめます。
「そう、長時間のハグ。
なので愛されないという呪いを解除したの。
まぁ、その反動で丹歌くんは更に強くなったけどね」
「……」
一同は言葉を失います。
「あとは丹歌くんが童貞を喪失すれば世界は救われるのよ」
天照は言葉を追加しました。
丹歌ののろいの解除法を教えてもらえたのはありがたいのだが……
そんなことを言うためにここに来たんじゃないんだろう?」
焔がそう言うと天照がニッコリと言います。
「焔くん。御名答!
お姉さんはなまるをあげちゃう」
「天照姉さま。
茶化さないでください」
「かみさま、つまんないなー
私がここに来た理由は、丹歌くんの呪いを解除してお父様の封印を解くこと」
「呪いを解除?すみません。
私には何を言っているのかわかりません。
つまりお姉様が丹歌とするわけですか?
セ、セ、セ――」
玉藻の顔が真っ赤になります。
「そうね、私がセックスして丹歌くんの封印を解くわ」
「あんたらの親ってことはモトフミなんだろ?
封印されているのか?テオスのボスが封印されているのなら俺達にとっては都合がいいんじゃないのか?」
ジルがそういうと天照が真剣な目で言います。
「テオスのボスは、フィサフィーによって作られたモトフミのクローンの成功体よ」
「クローンなのか?」
「ちなみに副ボスのベルゼブブもクローン体」
「……やはりあれは父上の犯行ではなかったのですね」
かみさまは、少しだけ安心しました。
「でも、ま。
クローンでも私達全員が束になってもモトフミのクローンには勝てないわよ?」
「そんなに差があるのか?」
清空がそういうと天照が言います。
「お父様は万物の創生に関わった存在。
クローンと言えどこの星を破壊することは簡単なのよ」
「想像してはいたけどそんなに差があるんだね」
白銀がため息を吐きます。
「ええ、なので丹歌くんにお父様が封印されている場所に行ってもらい。
その場所に触れてもらう。
そしてお父様ごと丹歌くんの武器にしてもらい。
封印場所からお父様を抽出してもらうの」
天照の言葉に丹歌は戸惑います。
「僕にそんな力は――」
「あなたのその力は呪われた能力。
封印を解除したとき、覚醒して更に能力がアップするの」
「……それが童貞喪失って緩いのかそうでないのかわからないな」
ジルがそういうと天照が答えます。
「なのでフィサフィーは丹歌に呪をかけたの。
『人からは誰からも好かれない愛されない嫌われる』
というやつをね」
「……えげつないじゃないな」
焔が怒りに震える。
「まぁ、『人』って特定したから呪いは強くなった。
でも逆に人以外からは嫌われないのよ」
プレゲトンがそう言って胸を張ります。
「え?」
丹歌が驚きます。
「だから精霊と人のハーフのシエラも嫌わない。
炎人の焔も嫌ってないし、闇人のジルやジャキ、ベラも対象外だし。
天使の一行の人も魔族たちも丹歌に良くしてくれたでしょ?」
プレゲトンは、そういうと玉藻の方見ると玉藻は小さく首を横に振りました。
それを見た天照は、何かを察します。
「まぁ、人から愛されないっていう呪いが解除済み。
セックスは誰としてもいいわよ。
世界を救うためなら、身を捧げる人は沢山いるわよ」
天照の言葉にもわが反応します。
「愛されない呪いは解除したのかい?」
「そうよ」
「どうやって?」
「『愛されない』の呪いの解除法は異性からの包容。
つまりハグよ!」
天照がビシッとVサインをしました。
「ハグ?」
丹歌は思い出し顔を赤らめます。
「そう、長時間のハグ。
なので愛されないという呪いを解除したの。
まぁ、その反動で丹歌くんは更に強くなったけどね」
「……」
一同は言葉を失います。
「あとは丹歌くんが童貞を喪失すれば世界は救われるのよ」
天照は言葉を追加しました。
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