不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene10 今がその時だ

227 やっと会えたね

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「私の名前はわたろう。
 君、相当強いけど何者なんだい?
 なんとなく見覚えのある顔なんだけど……
 うーん、思い出せない」

わたろうは、そう言って頭を悩ませます。
でも、鈴はすぐにわかりました。

「清空先生?」

それを聞いた兎人族の女の子は驚きます。

「お姉さんを知っているのですか?」

「私の名前は鈴といいます。
 清空先生は私達の学校の理事長先生です……
 えっと兎人族のお姉さんのお名前をお聞きしてもいいですか?」

「私の名前は水色。
 そっかお姉さん、今は学校の先生をしているのですね」

「行方知れずの妹さんを探しつつ。
 孤児院を運営しつつ学校の理事長を務めるファルシオンの隊長さんです!」

鈴は自信満々にそう言って胸を張りました。


――学園内作戦会議室

「あ、消えた鈴の魔力を感知したぜ。
 あとこれはわたろうか??凄いな、エーテル持ちだったのか。
 って、待てなんだこの人数は!!」

ジルは驚きます。

「すごい人数の魔力を感じるな。。
 みんな強い魔力を持っている。
 わたろう以外に、ファルシオンかそれ以上の魔力を持っているのは二人か……」

清空も魔力を感じ取り白銀の方を見ます。

「その二人が何者かはわからないが……
 念の為、清空と僕も一緒に行ったほうがいいね」

白銀がそう言うとジルの方を見る。

「はいはい、運び屋ジルベルトは、皆様を快適な旅へといざないますよ」

ジルはそう言って頬を膨らませました。

「よし、行くのは私と白銀、ジルに焔にシエラ、おねこのすけに丹歌。
 十三先生、何かあったときはお願いしますね」

「はい、決してご無理はなさらぬように」

十三はそう言って頷きました。

「では、ジル。
 頼んだ」

清空の声を共にジルはゲートを開きました。
そして一瞬でワープします。

「オープンコンバート!ぐあ」

焔はそう言ってその女性たちの中心に突進するも鼻血を出して倒れてしまいました。

「な、なんだ!これは!」

白銀が戸惑います。

「丹歌!見ちゃダメ!」

シエラは、丹歌の目を隠しました。

「これは……行けない!」

おねこのすけは、スマートフォンで裸の女性を撮りまくりました。
おねこのすけに撮られたものは全て服が着せられていました。

そして鈴の写真を撮ったとき。
鈴は文句をいいます。

「おねこのすけさん。
 下着はくれないのですね」

「えー、下着までは僕にはイメージできないよ」

「……鈴さん、今はそこは堪えて」

わたろうが小さく言いました。

「……水色!」

清空が驚きます。

「お姉さん!それに白銀さんも!」

「もうひとつ巨大な魔力があったはずだけど……」

白銀は周りを見渡し、その残骸を見つける。

「あれがカマトトの二分の一だよ」

わたろうが代わりに答えました。
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