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Scene10 今がその時だ
216 助けてと呼ぶ声が聞こえる
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――人形の街
「ラララララ」
クレイジー・クレイジーが歌います。
「ルルルルル……」
そして歌を止めます。
「もう100分の1が見つかっちゃったのね」
クレイジー・クレイジーは小さく笑います。
「……きれいな歌声ですね」
おねこのすけがあらわれます。
クレイジー・クレイジーは、その言葉に絶句します。
「あら?ありがとう。
でもひとりできたの?貴方は馬鹿?」
「バラバラになって捜査したほうが見つけやすいってジルさんが……」
「そう。やっぱり馬鹿なのね」
クレイジー・クレイジーが指先をおねこのすけに向けます。
おねこのすけは動きません。
クレイジー・クレイジーは指先から釘を飛ばします。
おねこのすけには当たりません。
「え?」
クレイジー・クレイジーが驚きます。
「貴方の魔法は、魔力に反応して追尾する。
違いますか?」
「そうね。初めて合うのに凄いじゃない」
「ここに来るまでに沢山の貴方と戦いましたから……」
「そう、クローンが逆に仇となったわけね」
「降伏してください」
「は?」
「貴方みたいな綺麗な歌声の人が悪なわけない」
「私は悪い女よ」
クレイジー・クレイジーは笑います。
「クレイジー・クレイジー!」
玉藻が現れます。
「こんなふうに私は悪よ」
クレイジー・クレイジーは、玉藻に釘を放ちます。
玉藻は左腕を負傷します。
「く……」
「ほらほらほら。
悪でしょ!」
クレイジー・クレイジーは笑います。
そして次の釘を打とうとしたときジルが現れます。
そのままクレイジー・クレイジーを大剣で襲いかかります。
「きゃは!突っ込むだけ?蜂の巣よ」
その釘をジャキが銃弾で撃ち落とします。
「……!?小賢しいわね!」
クレイジー・クレイジーは今度は声で攻撃します。
しかし声は出ません。
「音は封じさせてもらいました」
鈴音がそう言ってクレイジー・クレイジーを睨みます。
そしてジョーカー・キングがカードでクレイジー・クレイジーを切り裂きます。
「ぎゃ!!」
「さて、ここからが本戦だ!」
するとクレイジー・クレイジーが小さく笑います。
そして……
鈴音がジルがジャキがジョーカー・キングが無数の釘に当てられます。
「貴方は手動でどん!」
おねこのすけの周りに釘が現れそのままズタズタにされます。
「さて左腕の使えない玉藻。
可哀想な玉藻。哀れな玉藻。
さぁ泣いて命を乞うのなら――」
玉藻は涙を堪えて歯を食いしばります。
「さぁ!泣きなさい!喚きなさい!足掻きなさい!」
「丹歌……」
玉藻は思わず声を出してしまいます。
するとクレイジー・クレイジーの身体が一気に燃え上がります。
「地獄の炎に焼かれて永久に苦しめ!」
そういってプレゲトンを構えた丹歌が現れます。
「どうして……?」
玉藻は丹歌の方を見て驚きます。
「君が助けてって泣いている声が聞こえたから……」
そういった丹歌の声は優しくぬくもりがありました。
「ラララララ」
クレイジー・クレイジーが歌います。
「ルルルルル……」
そして歌を止めます。
「もう100分の1が見つかっちゃったのね」
クレイジー・クレイジーは小さく笑います。
「……きれいな歌声ですね」
おねこのすけがあらわれます。
クレイジー・クレイジーは、その言葉に絶句します。
「あら?ありがとう。
でもひとりできたの?貴方は馬鹿?」
「バラバラになって捜査したほうが見つけやすいってジルさんが……」
「そう。やっぱり馬鹿なのね」
クレイジー・クレイジーが指先をおねこのすけに向けます。
おねこのすけは動きません。
クレイジー・クレイジーは指先から釘を飛ばします。
おねこのすけには当たりません。
「え?」
クレイジー・クレイジーが驚きます。
「貴方の魔法は、魔力に反応して追尾する。
違いますか?」
「そうね。初めて合うのに凄いじゃない」
「ここに来るまでに沢山の貴方と戦いましたから……」
「そう、クローンが逆に仇となったわけね」
「降伏してください」
「は?」
「貴方みたいな綺麗な歌声の人が悪なわけない」
「私は悪い女よ」
クレイジー・クレイジーは笑います。
「クレイジー・クレイジー!」
玉藻が現れます。
「こんなふうに私は悪よ」
クレイジー・クレイジーは、玉藻に釘を放ちます。
玉藻は左腕を負傷します。
「く……」
「ほらほらほら。
悪でしょ!」
クレイジー・クレイジーは笑います。
そして次の釘を打とうとしたときジルが現れます。
そのままクレイジー・クレイジーを大剣で襲いかかります。
「きゃは!突っ込むだけ?蜂の巣よ」
その釘をジャキが銃弾で撃ち落とします。
「……!?小賢しいわね!」
クレイジー・クレイジーは今度は声で攻撃します。
しかし声は出ません。
「音は封じさせてもらいました」
鈴音がそう言ってクレイジー・クレイジーを睨みます。
そしてジョーカー・キングがカードでクレイジー・クレイジーを切り裂きます。
「ぎゃ!!」
「さて、ここからが本戦だ!」
するとクレイジー・クレイジーが小さく笑います。
そして……
鈴音がジルがジャキがジョーカー・キングが無数の釘に当てられます。
「貴方は手動でどん!」
おねこのすけの周りに釘が現れそのままズタズタにされます。
「さて左腕の使えない玉藻。
可哀想な玉藻。哀れな玉藻。
さぁ泣いて命を乞うのなら――」
玉藻は涙を堪えて歯を食いしばります。
「さぁ!泣きなさい!喚きなさい!足掻きなさい!」
「丹歌……」
玉藻は思わず声を出してしまいます。
するとクレイジー・クレイジーの身体が一気に燃え上がります。
「地獄の炎に焼かれて永久に苦しめ!」
そういってプレゲトンを構えた丹歌が現れます。
「どうして……?」
玉藻は丹歌の方を見て驚きます。
「君が助けてって泣いている声が聞こえたから……」
そういった丹歌の声は優しくぬくもりがありました。
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