不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene09 滅びのとき

182 核魔法

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「核ってなんや?」

ブラマヨビームがおじやビンゴに尋ねます。

「簡単に言うとエネルギーを振動させることにより爆発させる魔法だ」

おじやビンゴがそう言って唸ります。

「……ようわからんな」

ブラマヨビームも唸ります。

「世界は緊迫してる。
恐らく滅びのときは近い」

清空が顎に手を当てて考えます。

「滅びのとき……」

バーバラが首を横に振ります。

「核魔法は、技術的に不可だと思っていた。
だが実現したんだな」

「もしもあれが魔法なのならなんとかなるかもしれない」

「どういうことだ?」

バーバラの言葉に清空は驚きます。

「ギルド・ダークグラムの長……
デスペル・ジルベルト。
彼はどんな魔法も無力化できると言われている」

「デスペル・ジルベルト!
そいつの息子、ウチの学園にいるぞ!」

「……ならば急がなくてはいけない」

おじやビンゴがヒゲをピンと伸ばします。

「え?なんでや?知り合いやったら話が通しやすいんちゃうん?」

ブラマヨビームがそういうとおじやビンゴが息を吐くように言います。

「テオスはそんな男を放っては置かぬだろう」

「……そうですね」

リトルサマーキッスもそれに同意します。


――同刻:ギルド・スタンレイの館

「親父……?」

ジルが血まみれになったデスペルを抱きかかえます。

「ジル……」

「なんなんだよ?なんでこんなことに?」

「ダークグラム及びスタンレイはハメられた……」

「ハメるって誰にだよ?」

「テオスだ」

「テオス……?なんでやつらが?」

「我らは――」

プスン

銃声とともに13がデスペルに銃を放ちました。

「お前!!!
何をしたんだ!何をしたんだよ!!
お前は!!」

13は何も答えません。
ただただ静かに銃をデスペルに放ちます。
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