不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene07 夢を叶える像

149 その男の名は白銀

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「ならば教えてあげましょう。
恐怖を言う名の絶望を……」

白銀はそういって白い刀を召喚します。

「ならば喰らいましょう。
その恐怖を……」

少女の声を共に万桜が現れます。

「柊万桜?」

白銀は驚きます。

「先生……」

万桜は刀を構えます。

「どうしてここに?」

「俺もいるぜ、センコー!」

ジルが現れるとジャキ、ベラを召喚。
丹歌とフェニーチェも召喚しました。

「おやおや、雑魚もこんなに沢山……
でもここまでがジルの限界のようですね!」

白銀がそういって笑います。

「君は誰?」

「誰とは?」

丹歌の質問に白銀は苛つきます。

「僕の知っている白銀先生はそんな言葉遣いはしない」

「ほう?」

「そういうことか」

座来栖はなにかに気づきます。
丹歌もうなずきます。

「そうか君はクローンか」

「クローン?この私が?」

「動揺してる?」

万桜はそう言って白銀の背後に回ります。

「歩法ですか?それは俺の得意分野だ!」

白銀は万桜の背後に周り白い刀で斬りかかります。
すると万桜の姿が消えました。

「柊一刀流!一の太刀!
柊一閃!」

万桜は白銀の体を斬りつけます。

「な……なに?」

白銀は口から血を流します。

「柊一刀流。二の太刀!
二重ふたえ!」

白銀の腕が飛びます。

「腕が……?
でもくっつければ元に!」

「プレさん!行くよ!」

丹歌はそう言って飛び落ちた腕を炎で焼き消しました。

「まさか!」

フェニーチェが白銀の背後に周ります。

「狂音さん!」

「いくわよ、フェニ!
クレイジーバウンド!」

狂音が叫びます。

白銀の心に恐怖が生まれます。

「私は、僕は、俺は……!」

白銀の赤い目から涙が溢れます。

「ただの寄せ集めのキメラだよ……」

丹歌はそういって白銀の首を跳ねます。

「キメラ……?まさかそんな……
私はアトラクナクア――
アトラクナクアに――
アトラクナクアになりたかった」

白銀と名の男はそこで消えました。
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