不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene07 夢を叶える像

141 夢幻のシンフォニア

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グルミは、若い娘の背中の上に乗っています。
ジャキは銃を放ちます。

しかしその銃弾は地面に落ちます。

「問答無用いいねぇ」

グルミは笑います。

ベラは鞭を伸ばしグルミに当てようとします。
しかし、ミグルがそれを防ぎます。

「いい女じゃないかテメェ」

ミグルがそういって笑います。

ジルが剣でグルミに斬りかかります。
グルミは高く飛び上がりそれを避けます。

その隙きを見てジルはすぐに若い娘を抱き上げると一瞬でジャキの後ろに戻ります。

「早いじゃん!」

グルミはそういって手を叩きます。

「ワープか。
いい能力だ」

ミグルは素早くジルの腹部に掌底を浴びせます。
ジルの姿はそのまま消えグルミの背後の周り剣を浴びせます。

「痛いねぇ、でも斬れないよ?
そんな鈍らではね!」

グルミはケラケラと笑います。

「お前らの目的は何だ?
像か?でも遅かったな!像の願いは俺らが叶える!」

ミグルは炎を腕にまといます。
グルミも腕に魔力を籠めます。

若い娘が苦しみだします。

「どうした?」

ジルが慌てます。

「この人達はミグルミ盗賊団。
重力を操るグルミ。
能力を奪うミグル。
悪名高いエルフ族の盗賊です」

そういって色白で金髪の天使族の女性が現れます。

「そういうお前はシンフォニアかい?
ファルシオンも像が欲しいってかい?」

グルミはそう言って素早く動きます。

シンフォニアはそれよりも早く動きミグルの腹部を蹴ります。

「効かねぇぞ?」

ミグルを蹴ったシンフォニアはそのまま高く飛び上がります。

「エンシェントセイントアロー!」

シンフォニアはグルミに向かって光の弓を放ちます。

「あははは!
そんなの私の能力にかかれば!」

グルミはケラケラと笑います。

「私の光に貴方程度の重力魔法は効かないわ」

シンフォニアがクスリと笑います。

「ぐあああああ」

ミグルは悲鳴をあげます。

「ミグル!!!」

グルミはミグルの悲鳴により一瞬動揺が走ります。

「よし!ジル!ベラ!
用事は済んだ!逃げるぞ!」

ジャキはそういって笑います。

「おい、どの口がそんなセリフを吐くんだ?」

「そうだわよ!ファルシオンが悪を退治する瞬間だよ!」

「用事は済んだ。
俺は願いを叶えた」

「願い?だと!!
お前!まさか!!」

ミグルは怒りに震えます。

そしてジャキは抜け殻になった像をミグルに見せます。

「やってくれるじゃないか!
お前らタダで死ねると思うなよ!!」

「死なないわ!この子は私が護るもの!
ファルシオン再生部隊隊長の私がね!」

シンフォニアはそういって針をグルミに向かって投げます。

「な!!」

ミゲルは驚きます。
その場からグルミの姿が消えたからです。


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