不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene07 夢を叶える像

140 そして戦争へ

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ジャキ、ジル、ベラ。
この3人は夢を叶える像がある場所、アーシャ村に向かいます。
列車に乗り静かなる旅がはじまります。

「ってか、なんで列車なんだよ」

ジャキがため息をつきます。

「仕方がねぇだろ?
俺はその場所に行ったことがないんだからよ!」

「いや、こういう旅って普通馬とか走らせるんじゃないのか?」

「ジャキ、あんた馬鹿だろ?」

ベラは言います。

「なんでだよ?」

するとジルが答えます。

「馬車って高いんだぞ?
まず馬を借りるのに1日8万。
その荷台のレンタル1日2万。
アーシャまで馬だと20日。
それだけで200万だ。
それに加えて俺らの食費も必要だろ?」

「う……」

ジャキは頭を押さえます。
それを追い込むようにベラが言います。

「それがなんと!
列車ならアーシャまで5日間だよ。
青春往復切符で1人8万。
しかも列車内だと飯は食べ放題。
お風呂も入り放題、3職昼寝付きだよ」

「へいへい、科学の力は凄いね」

「……アーシャまであと3日。
気合を入れていこうぜ」

落ち込むジャキにジルが言います。


――3日後。


氷の里アーシャ。

光のカーテンが綺麗に輝くその空はどこまでも続きます。

「綺麗なこったで」

ベラは肩をブルブルと震わせながら言います。

「なんでそんなにドライなんだよ?
寒さなんてホットの魔法でホカホカだろ?」

ジャキがいいます。

「へいへい、アタイはそんなにロマンチックじゃないんだよ」

3人はじゃれ合いながら学園長に指示された村長の家に向かいます。

村長の家に入るとジルは異変に気づきます。

「血の匂いだ」

そういって部屋の奥に走ります。

「なんだ?お前は……?」

そこにいたのはミグルミ盗賊団のグルミでした。
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