不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene06 パンツ泥棒モスマン

109 下着泥棒

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しかし、ぺぺりとはまた別におねこひめのパンツを狙う影がありました。
その影は、ひとつではなく複数。
その影たちは、次々へと門番をしている騎士たちを倒していきました。
騎士たちは倒されたことに気づくことなく意識を失いました。

「決して死人は出すのではないぞ?
我輩たちは、正義のテロリスト!
目的以外の者は傷つけない!
それが、ポリシーである!」

「イエッサー!」

リーダー格の派手なマスクをした男が、そう言うと緑色のマスクをした部下たちが声を合わせて返事をします。

「モスマン王、おねこひめは王座にいるようですよ」

そう言って、白いマスクをした男がモスマン王と呼ぶ男に耳打ちをします。

「わかった。よくやったぞ、モスマンエースよ!」

モスマン王は、そう言うと親指を立てた。

「お褒めの言葉、ありがたきしあわせです」

モスマンエースが、そう言うとモスマン王は気合を入れます。
そして、大地を蹴り飛び上がると空間魔法で移動します。
モスマン王が、着地した場所はタントレッス城の王座。

「誰?」

おねこひめが、警戒するとタマも銃を構えます。

「見つけたぞ、おねこひめ!
今履いているパンツを貰おうか!」

モスマン王は、自信たっぷりにそう言いました。

「なに?この変態……
このパンツいるの?」

ぺぺりが、そう言って白いパンツをモスマン王に見せます。

「ほう。
それが、おねこひめのパンツか……」

モスマン王は、なんの疑いもなくぺぺりを睨みました。

「え?なんでわかったの?」

「そのパンツから放たれる魔力。
相当なものだ。
ひと目でわかるぞ!」

モスマン王は、そう言ってぺぺりの背後に移動魔法で移動しました。
そして、一瞬でパンツを奪いました。

「うむ。
この魔力相当なものだな……
流石は、おねこひめのパンツか!」

モスマン王は、高笑いを浮かべました。

「ね、姉さんのパンツを返せ!」

そう言って現れたのはおねこまる。
おねこまるは、小型のテレビを持っています。

「お主が、噂に聞くおねこまるか……?
倒せば経験値が沢山はいるという特性を持つおねこまるか?」

「そ、それがどうした?
そのパンツを返さないのなら僕と戦え!」

おねこまるが、そう言うとモスマン王の充実なる部下モスマンたちが、移動魔法で次から次へと移動してきました。

「モスマンたちよ!
目標のものは手に入れた!
折角来てもらって申し訳ないが、今すぐこの場から離れるぞ!」

モスマン王は、そう言って笑いました。
そのモスマン王に氷の魔法をぶつける兵士がいました。

「に、逃さないぞ!」

「ほう、我輩に攻撃を仕掛けてくる愚か者がいるとはな……!」

「……来るなら来い!」

そう言ってその兵士は杖を構えます。

「魔法兵士か……
来るなら来い!
吾輩がすぐに蹴散らしてくれようぞ!
主よ、名前をなんと申す?」

モスマン王が拳を構えます。

「猫神……タントレッスの魔法兵士だ!」

猫神が、そう言って杖から氷の魔法を解き放つ。
モスマンは、その氷のつぶてを拳で破壊します。

「猫神……新米の君ではとてもあのモスマン王を倒すことは不可能だ。
ここは、俺が引き受ける。
猫神は、あそこにいる魔力の高いモスマンの相手を頼む!」

タマが、そう指示を出しました。

「わかりました」

猫神が、そう言ってモスマンエースの方を睨みます。

「やれやれ、この僕が新兵の相手とは……
舐められたものだね」

モスマンエースが、そう言ってナイフを構えます。

「さぁ!いざ尋常に勝負だ!」

猫神が、氷の礫でをモスマンエースにぶつけます。
モスマンエースは、その礫をすっと斬るとそのまま猫神の体をナイフで斬りました。
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