不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene05 死を忘れるもの

107 手も足もない

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丹歌たちが動けなくなってから数分後。
13とアスカとレテが丹歌たちを見つけます。
13はアルカディアを召喚して言いました。

「アルカディア傷を癒やしてあげて」

その言葉ともに丹歌たちの傷が癒えていきます。

「……手も足も出なかった」

アースロックが悔しそうにそう言いました。

「私を連れて行かなかったからよ」

燃えるような瞳の少女プレゲトンが言います。

「プレさんごめん」

丹歌が小さく謝ります。

「13もありがとう」

玉藻が13にお礼を言います。

「気にしなくていいよ」

13の目的は極秘に丹歌を守ること。
それが出来なかったことに少し後悔しています。

「……ロイ・デスト。
名前は覚えたよ」

トールが小さくうなずきます。

「ロイ・デスト?それがアイツの名前?」

アスカが尋ねます。
するとレテがいいます。

「その人の名前知ってる。
テオスの幹部の一人。
『爆発王ロイ』対象の魔力を爆発させて内部から破壊する能力を持っているって聞いたことある」

「ああ、俺たちでは手も足もでなかった。
もしかしたらファルシオン並かそれ以上の実力を持っていると思う」

アースロックがそういうと静かにいいました。

「ファルシオンでも魔力がある以上爆破されるね」

13がそういうとトールが言いました。

「魔力を持たない獣人の男の子がタンドレッス王国にいるって聞いたことある」

「……魔力を持たない?その人生きてるの?」

13の問にトールが答えます。

「うん、生きているよ。
……生きている限り魔力が0では生きることが出来ない。
でも彼は生きているんだ」

「流石にロイを倒してってお願いすることとかはできないか」

丹歌が小さく笑います。

「でも、頼むしかないですね」

トマトがそういいました。

「……トマトが喋った!!」

丹歌が驚きます。

「ってかいつの間に!」

13は銃を一瞬で構えます。

「まぁまぁ、落ち着いて。
僕の名前はリトルサマーキッス。
ただのトマト坊やだよ」

トマトはにっこり笑います。
でもトマトなのでその表情はわかりません。
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