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Scene05 死を忘れるもの
103 ソロモン軍集結
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――クラドの村
集まるのはミグルミ盗賊団の盗賊たち。
そしてそれに立ち向かう悪魔軍。
ミグルミ盗賊団は思います。
自分たちが戦うと思っていたのは村人です。
村人のはずでした。
でも目の前にいるのは悪魔軍。
それも最強の魔神と言われるソロモンの忠実な部下のソロモン72柱が全員揃っています。
恐ろしさに発狂するモノも現れる3000人の盗賊団。
「……引くな!!こっちは3000人いるんだ!」
盗賊団のリーダーがいいます。
でも、その瞬間には全員気を失いました。
「おや?蜘蛛のお爺さん。
今日もいらしたのかしら?」
クラドの村の道具屋のお婆さんのトヨが尋ねます。
「はい。トヨ様。ご機嫌麗しいですかな?」
蜘蛛の胴体を持つバアルがそういって微笑みます。
「『ご機嫌麗しいですかな?』じゃありませんわ!」
「おや?勇気さん。なにかお気に召しませんでしたか?」
「ソロモン72柱勢揃いさせるとかありえませんわ!
恐怖ですわ!戦争でもするのですか?
72人も揃ったらファルシオンも負けですわよ!」
勇気がそういって震えます。
「震えることはありません。
我がソロモンは平和の王です」
するとサマーが言います。
「いや、全員の魔力吸って疲労させて倒すって卑怯じゃないか?」
「何を言っているのですか?サマー様」
「え?」
「私達は悪魔なのですから、問題はないのです」
「……私来る必要があったのかしら?」
勇気はがっくりと肩を落とします。
「大丈夫です、派遣料はブリキュア商会に振り込みますので……」
「そう?なら構いませんわ」
「お嬢さん」
トヨが小さく勇気の方を見ます。
「なんでしょう?お婆さま」
「ウチでみかん食べない?」
「頂きますわ!私みかんに目がないですの」
そうして3000人の盗賊団はクラドの村人によって確保されました。
集まるのはミグルミ盗賊団の盗賊たち。
そしてそれに立ち向かう悪魔軍。
ミグルミ盗賊団は思います。
自分たちが戦うと思っていたのは村人です。
村人のはずでした。
でも目の前にいるのは悪魔軍。
それも最強の魔神と言われるソロモンの忠実な部下のソロモン72柱が全員揃っています。
恐ろしさに発狂するモノも現れる3000人の盗賊団。
「……引くな!!こっちは3000人いるんだ!」
盗賊団のリーダーがいいます。
でも、その瞬間には全員気を失いました。
「おや?蜘蛛のお爺さん。
今日もいらしたのかしら?」
クラドの村の道具屋のお婆さんのトヨが尋ねます。
「はい。トヨ様。ご機嫌麗しいですかな?」
蜘蛛の胴体を持つバアルがそういって微笑みます。
「『ご機嫌麗しいですかな?』じゃありませんわ!」
「おや?勇気さん。なにかお気に召しませんでしたか?」
「ソロモン72柱勢揃いさせるとかありえませんわ!
恐怖ですわ!戦争でもするのですか?
72人も揃ったらファルシオンも負けですわよ!」
勇気がそういって震えます。
「震えることはありません。
我がソロモンは平和の王です」
するとサマーが言います。
「いや、全員の魔力吸って疲労させて倒すって卑怯じゃないか?」
「何を言っているのですか?サマー様」
「え?」
「私達は悪魔なのですから、問題はないのです」
「……私来る必要があったのかしら?」
勇気はがっくりと肩を落とします。
「大丈夫です、派遣料はブリキュア商会に振り込みますので……」
「そう?なら構いませんわ」
「お嬢さん」
トヨが小さく勇気の方を見ます。
「なんでしょう?お婆さま」
「ウチでみかん食べない?」
「頂きますわ!私みかんに目がないですの」
そうして3000人の盗賊団はクラドの村人によって確保されました。
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