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Scene05 死を忘れるもの
102 作ろうホムンクルス
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「ふぅ……君で何人目?」
小柄な少年が盗賊たちに尋ねます。
少年の名前はトール。
「鬼畜王トール!いい名前だと思わないか?」
「もしかしてお兄さんがその通り名をつけたの?」
「違うよ。その通り名をつけたのはあたし」
そう言って女盗賊がいいました。
「んー、君たちはミグルとグルミ?ってことはミグルミ盗賊団か」
「御名答!俺が盗賊団団長のミグル!」
「あちしが、盗賊団副団長のグルミ!」
ふたりはそういってポーズを決め同時にこういました。
「お宝を貰いに来た!」
「お宝?」
トールは首を傾げます。
「ここにある全ての書物にホムンクルスの作り方が載っているものがあるだろう?
俺らはそれを使い大量に人間を作るのさ」
ミグルがそういいました。
「そんなに集めて戦争でもするつもりなのか!!」
アースロックが駆け足で近づいてきます。
「アースロックさん?どうしてここに?」
トールは驚きます。
「トール、お前に懸賞金が掛かっている」
「え?僕はなにも悪いことはしていないよ」
「強奪強姦強盗!!」
アースロックの顔は怒りに満ちています。
「そう……やる気なんだね」
トールも指先に魔力を込めます。
そしてアースロックはウィスパーをミグルに向けて剣閃を放ち。
トールはグルミに魔力で作られた糸を放ちました。
ミグルはその剣閃を避け。
グルミは糸を火の魔法で燃やしました。
「アースロック、お前は雇い主を攻撃するのか?」
「やっぱりミグルが雇い主だったのか。
愛流狩商会としては盗賊団と取り引きはできない」
アースロックは再び剣を構えます。
「ほう?契約不履行ってやつか?
だがトールはビンゴブックに載ったまんまだぜ?」
「そんなの消せるだろ?」
「ま、そうさね。
でもプッペちゃんの売買リストはどうだろうね?
人間そっくりの人形プッペ。
ダッチワイフにはもってこいじゃないか」
グルミが嬉しそうに笑います。
「何が目的なんだ?」
「なぁに俺らは思ったんだよ。
プッペのような人形を作って売買をしようと思ってな。
人間より丈夫で男なら兵士に女なら娼婦にしようってな……
国を作ることも出来るだろう?俺ら天才じゃん!」
ミグルが嬉しそうに笑います。
「貴様……!」
アースロックは再び剣閃を打ち放ちます。
ミグルはそれを避けます。
するとグルミが言います。
「いいのかい?アースロック。
こんなところにいて」
「どういう意味だ?」
「ウチは結構大所帯なのよ?
もしかしたら今頃ウチの若い子たちはお人形で遊んでいるかも知れないわよ?」
グルミはそう言って笑いました。
小柄な少年が盗賊たちに尋ねます。
少年の名前はトール。
「鬼畜王トール!いい名前だと思わないか?」
「もしかしてお兄さんがその通り名をつけたの?」
「違うよ。その通り名をつけたのはあたし」
そう言って女盗賊がいいました。
「んー、君たちはミグルとグルミ?ってことはミグルミ盗賊団か」
「御名答!俺が盗賊団団長のミグル!」
「あちしが、盗賊団副団長のグルミ!」
ふたりはそういってポーズを決め同時にこういました。
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「お宝?」
トールは首を傾げます。
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俺らはそれを使い大量に人間を作るのさ」
ミグルがそういいました。
「そんなに集めて戦争でもするつもりなのか!!」
アースロックが駆け足で近づいてきます。
「アースロックさん?どうしてここに?」
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「強奪強姦強盗!!」
アースロックの顔は怒りに満ちています。
「そう……やる気なんだね」
トールも指先に魔力を込めます。
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トールはグルミに魔力で作られた糸を放ちました。
ミグルはその剣閃を避け。
グルミは糸を火の魔法で燃やしました。
「アースロック、お前は雇い主を攻撃するのか?」
「やっぱりミグルが雇い主だったのか。
愛流狩商会としては盗賊団と取り引きはできない」
アースロックは再び剣を構えます。
「ほう?契約不履行ってやつか?
だがトールはビンゴブックに載ったまんまだぜ?」
「そんなの消せるだろ?」
「ま、そうさね。
でもプッペちゃんの売買リストはどうだろうね?
人間そっくりの人形プッペ。
ダッチワイフにはもってこいじゃないか」
グルミが嬉しそうに笑います。
「何が目的なんだ?」
「なぁに俺らは思ったんだよ。
プッペのような人形を作って売買をしようと思ってな。
人間より丈夫で男なら兵士に女なら娼婦にしようってな……
国を作ることも出来るだろう?俺ら天才じゃん!」
ミグルが嬉しそうに笑います。
「貴様……!」
アースロックは再び剣閃を打ち放ちます。
ミグルはそれを避けます。
するとグルミが言います。
「いいのかい?アースロック。
こんなところにいて」
「どういう意味だ?」
「ウチは結構大所帯なのよ?
もしかしたら今頃ウチの若い子たちはお人形で遊んでいるかも知れないわよ?」
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