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Scene04 あなたへ
78 仕事決まりますか?
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ドラゴン使いの商人が、そう言ってドラゴンに指示を出します。
ドラゴンが、炎を吐きます。
若者が、その炎に身を投げます。
「華時雨・雨笠」
若者は、小さく言います。
炎がその傘、華時雨に吸い込まれていきます。
若者が、そのドラゴンの口の中に傘をねじ込みます。。
そして傘を折りたたみ言います。
「華時雨・折笠」
若者が、そう言って先ほど吸収した炎の魔力を一気に解き放ちます。
ドラゴンの口の中で、魔力は爆発しドラゴンは気絶しました。
「俺のドラゴンを一撃で倒しただと?」
「ドラゴン一匹……
この華時雨があれば、簡単に倒せますよ。
しかも、炎しか吐けない一色ドラゴンなんて簡単です」
若者はそう言ってドラゴン使いの商人に向けて狂音を向けます。
「頼む!命だけは……!」
ドラゴン使いの商人は怯えた声で若者に命乞いをします。
「見苦しいわね」
狂音が、そう言葉を放ちます。
「命だけは!」
ドラゴン使いの商人が手を合わせて頼みます。
「なら、両手両足をもいだろか?」
そう言ってひとりの少女が現れます。
黒髪の眼鏡の少女です。
「あ、貴方さまは……」
ドラゴン使いの商人が、腰を抜かします。
「ウチは、ハデス。
魔獣商人のハデス!
人身売買は協会で禁止されてんねんで!
アンタは、協会違反を犯した。
よって逮捕させてもらうわ」
ハデスと名乗る少女が、そう言うと手にロープを召喚します。
そして、ドラゴン使いの商人をあっという間に拘束しました。
そのままハデスは、その若者の方を見ます。
「アンタ、強いな。
名前は?」
「名前?」
若者が首を傾げます。
「名前ないんか?」
ハデスが、若者に尋ねます。
すると狂音が答えました。
「フェニーチェよ」
「フェニーチェ?」
ハデスが、目を細めます。
「不死鳥って意味よ。
今、思いついたの。
だって今のこの子の魔力は、不死鳥レベルなの!」
「……そっか。
フェニーチェ。いい名前やな」
「あとね。
フェニーチェは、記憶もお金もないから寄付してくれると助かるわ!」
狂音がそう言うと、ハデスが笑います。
「寄付は嫌いやから仕事の斡旋したるわ」
「あ、ありがとうございます」
フェニーチェの名前を貰った若者が、小さく頭をさげます。
「ああ、よろしくやな!」
ハデスが、手を差し出します。
フェニーチェも手を伸ばしふたりは、握手しました。
ドラゴンが、炎を吐きます。
若者が、その炎に身を投げます。
「華時雨・雨笠」
若者は、小さく言います。
炎がその傘、華時雨に吸い込まれていきます。
若者が、そのドラゴンの口の中に傘をねじ込みます。。
そして傘を折りたたみ言います。
「華時雨・折笠」
若者が、そう言って先ほど吸収した炎の魔力を一気に解き放ちます。
ドラゴンの口の中で、魔力は爆発しドラゴンは気絶しました。
「俺のドラゴンを一撃で倒しただと?」
「ドラゴン一匹……
この華時雨があれば、簡単に倒せますよ。
しかも、炎しか吐けない一色ドラゴンなんて簡単です」
若者はそう言ってドラゴン使いの商人に向けて狂音を向けます。
「頼む!命だけは……!」
ドラゴン使いの商人は怯えた声で若者に命乞いをします。
「見苦しいわね」
狂音が、そう言葉を放ちます。
「命だけは!」
ドラゴン使いの商人が手を合わせて頼みます。
「なら、両手両足をもいだろか?」
そう言ってひとりの少女が現れます。
黒髪の眼鏡の少女です。
「あ、貴方さまは……」
ドラゴン使いの商人が、腰を抜かします。
「ウチは、ハデス。
魔獣商人のハデス!
人身売買は協会で禁止されてんねんで!
アンタは、協会違反を犯した。
よって逮捕させてもらうわ」
ハデスと名乗る少女が、そう言うと手にロープを召喚します。
そして、ドラゴン使いの商人をあっという間に拘束しました。
そのままハデスは、その若者の方を見ます。
「アンタ、強いな。
名前は?」
「名前?」
若者が首を傾げます。
「名前ないんか?」
ハデスが、若者に尋ねます。
すると狂音が答えました。
「フェニーチェよ」
「フェニーチェ?」
ハデスが、目を細めます。
「不死鳥って意味よ。
今、思いついたの。
だって今のこの子の魔力は、不死鳥レベルなの!」
「……そっか。
フェニーチェ。いい名前やな」
「あとね。
フェニーチェは、記憶もお金もないから寄付してくれると助かるわ!」
狂音がそう言うと、ハデスが笑います。
「寄付は嫌いやから仕事の斡旋したるわ」
「あ、ありがとうございます」
フェニーチェの名前を貰った若者が、小さく頭をさげます。
「ああ、よろしくやな!」
ハデスが、手を差し出します。
フェニーチェも手を伸ばしふたりは、握手しました。
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※この小説はフィクションです。実在の国や人物、団体などとは関係ありません。
※2020-01-16より執筆開始。
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