74 / 229
Scene04 あなたへ
75 食べちゃうぞ
しおりを挟む
若者は、次の本へと手を伸ばす。
すると13が、それを止める。
「あ、それはやめた方がいいよ」
「どうしてですか?」
「それ食人ブックだよ。
人を食べる魔界の――」
13が、そこまで言いかけたが若者の好奇心は止まりません。
若者は、その本に触れると開きます。
すると本から牙が現れ若者を襲います。
若者は紙一重で、その牙を避けました。
「びっくりした」
若者が、一歩下がります。
「食人ブックは強いよ。
君も本気を出した方がいい」
「ぎゅるる」
食人ブックが、唸り声をあげて13の方を見ます。
「僕を食べる気?」
13が、食人ブックを見てよだれを垂らします。
13が、銃を召喚し食人ブックに放とうとしたとき13の影から黒い手が伸びました。
「え?
この手はまさか……
君!早くここから逃げて!
こいつは――」
13が、そこまで言いかけたとき影の中に吸い込まれて、そして消えました。
「13!」
若者が、13がいた場所をただ呆然と見ています。
「しゃー!」
食人ブックが、今度は若者のほうを見ます。
「なんてことを!13さんを返してください!!」
若者が、食人ブックを睨みます。
「ケラケラケラ」
食人ブックは、笑い声と共に火球を若者の方に飛ばしました。
それを若者は、召喚した重そうな傘を広げそれを防ぎます。
「結構な魔力を吸収出来ました。
では、お返しします!
喰らえ!華時雨・折笠(はなしぐれ・おりかさ)!」
若者が、傘から光の弾を放ちます。
しかし、食人ブックは、光の弾ごと影に取り込みました。
「ゲップ!」
食人ブックは、下品にゲップを出します。
「……華時雨の弾が効かないのですか?」
若者が一歩下がります。
食人ブックが、若者に影を伸ばし若者は大きく後退もその後ろにあった食人ブックの影に捕まります。
「ケラケラケラケラ」
食人ブックが嬉しそうに笑います。
食人ブックは、若者の足を影で掴むとパクリと口の中に入れました。
「ゲップ。
ケラケラケラケラケラ」
食人ブックは、不気味な笑い声を上げそのまま本棚の中へと戻りました。
すると13が、それを止める。
「あ、それはやめた方がいいよ」
「どうしてですか?」
「それ食人ブックだよ。
人を食べる魔界の――」
13が、そこまで言いかけたが若者の好奇心は止まりません。
若者は、その本に触れると開きます。
すると本から牙が現れ若者を襲います。
若者は紙一重で、その牙を避けました。
「びっくりした」
若者が、一歩下がります。
「食人ブックは強いよ。
君も本気を出した方がいい」
「ぎゅるる」
食人ブックが、唸り声をあげて13の方を見ます。
「僕を食べる気?」
13が、食人ブックを見てよだれを垂らします。
13が、銃を召喚し食人ブックに放とうとしたとき13の影から黒い手が伸びました。
「え?
この手はまさか……
君!早くここから逃げて!
こいつは――」
13が、そこまで言いかけたとき影の中に吸い込まれて、そして消えました。
「13!」
若者が、13がいた場所をただ呆然と見ています。
「しゃー!」
食人ブックが、今度は若者のほうを見ます。
「なんてことを!13さんを返してください!!」
若者が、食人ブックを睨みます。
「ケラケラケラ」
食人ブックは、笑い声と共に火球を若者の方に飛ばしました。
それを若者は、召喚した重そうな傘を広げそれを防ぎます。
「結構な魔力を吸収出来ました。
では、お返しします!
喰らえ!華時雨・折笠(はなしぐれ・おりかさ)!」
若者が、傘から光の弾を放ちます。
しかし、食人ブックは、光の弾ごと影に取り込みました。
「ゲップ!」
食人ブックは、下品にゲップを出します。
「……華時雨の弾が効かないのですか?」
若者が一歩下がります。
食人ブックが、若者に影を伸ばし若者は大きく後退もその後ろにあった食人ブックの影に捕まります。
「ケラケラケラケラ」
食人ブックが嬉しそうに笑います。
食人ブックは、若者の足を影で掴むとパクリと口の中に入れました。
「ゲップ。
ケラケラケラケラケラ」
食人ブックは、不気味な笑い声を上げそのまま本棚の中へと戻りました。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる