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Scene03 カリュドーンの猪
52 護れるか?
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――アズラエル邸・会議室
「丹歌くんは、まだ目を覚まさないのかい?」
天使族アンゲロスソウルの族長アズラエルが尋ねます。
「まだ寝ています」
おにぎりがそういうと他の隊長たちが口を揃えて言います。
「目覚めるのにどれくらいかかるのだ?」
「目覚めるのは明日の朝くらいになるそうです」
一花がそういうとジョーカーがいいます。
「丹歌は一花のところで預かることになった。
異論のあるヤツはいるか?」
「異論というかアスカもそちらにいるのだろう?
護衛とか大変じゃないのか?」
隊長のひとりがそういうと一花が笑顔で答えます。
「護ります」
「そうか。
なら俺らは信じる」
隊長達は笑顔で一花たちを信じました。
「なら空幸をこちらから手配しましょう」
アズラエルの秘書、カリストファーがメガネをくいっと上にあげていいます。
「え?空幸って衛生兵の空幸か?」
ジョーカーはカリストファーの方を見ます。
「彼女はクールポコ出身なのです」
「だけど丹歌のヤツは記憶が……」
「そうね、でもこれは丹歌さんのためじゃなく、空幸さん自身のためでもあります」
「ん?どういうこと?」
一花もカリストファーの方を見ます。
「最近元気がなくて故郷のことを思い出しては泣いているそうで、なら気分転換にお世話係でも任せようと考えているのです」
「そっか。
じゃお願いしようかしら。
空幸ちゃんはウチの子たちにも人気があるから……」
一花は優しく笑いました。
「丹歌くんは、まだ目を覚まさないのかい?」
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「そうね、でもこれは丹歌さんのためじゃなく、空幸さん自身のためでもあります」
「ん?どういうこと?」
一花もカリストファーの方を見ます。
「最近元気がなくて故郷のことを思い出しては泣いているそうで、なら気分転換にお世話係でも任せようと考えているのです」
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じゃお願いしようかしら。
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一花は優しく笑いました。
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