不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene03 カリュドーンの猪

50 返るべき場所

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男は低い声で言いました。

「俺の名前はジョーカー・キング!
アンゲロス部隊の隊長だ!」

盗賊たちは戸惑います。

「関係無い!やるぞ!
この人数!俺達の勝ちだ!」

盗賊団のリーダーがそういいました。

でも、誰も賛同しません。

「なにびびっての――」

盗賊団のリーダーがうしろを振り向くと天使のような女性がたっていました。

盗賊団のメンバーは皆倒れてます。

「眠らせちゃった!」

女性は誤魔化すようにニッコリと笑い剣を盗賊団のリーダーに向けます。

「お前だけでも!」

盗賊団のリーダーはそういって眠りした。

「おやすみなさい」

女性はゆっくり立ち上がると丹歌の方に近づいて来ます。

「プレちゃんおひさ」

女性の剣が美しい白銀の髪を持つ少女に変わります。

「レテじゃない!久しいわね」

プレゲトンも人の姿に変えました。

「どうして天使の返る場所にきたの?」

レテが尋ねます。

「話せば長いんだけど。
今この子、記憶がないのよ」

プレゲトンはわかる限りの話をしました。

「カリュドーンの猪にやられたか」

ジョーカーはため息をついた。

「なんですか?それは?」

丹歌は首をかしげます。

「炎さえも燃やす炎。カチカチ山という神話に出てくる狸がカリュドーンといってな最強の狸が放つ魔法は、猪が暴れるがごとく世界を燃やす。
ちなんでこの現象のことは、カリュドーンの猪と言われてる」

「まぁ、それは置いておいて。
君の名前はわかる?
私の名前は一花」

「僕の名前は丹歌。
それ以上のことはわかんない」

「住んでいる場所は?覚えてる?」

「わかりません」

一花の問いに丹歌は静かに言った。

「そっかー、じゃうちに来る?
私は孤児院の院長もしてるんだ」

「でも僕は天使の返る場所に行かなきゃ」

するとジョーカがいいます。

「ここが天使の返る場所だ」
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