41 / 62
Scene.05 謳うもの
41
しおりを挟む
大きな家の大きな部屋。
ブリ男は椅子に座った途端、目の前のコップにビールが注がれた。
「これは、なんですか?」
ブリ男が、尋ねると早良の父親がとびっきりの笑顔で答える。
「ビールだよ」
「……えっと」
ブリ男が返答に困る。
「お父さん!
鰤谷くん、未成年だよ!」
早良がそう言うと父親がドヤ顔で答える。
「大丈夫。
ノンアルコールビールだからね」
すると早良が、ため息混じりに言葉を放つ。
「ノンアルコールでも未成年に進めたらダメなんだよ」
「知ってるよ。
でも、飲んでも法律違反にはならないよ」
父親が、そう言うと早良の母親が現れる。
「あら?お酒の相手なら私がしますよ」
顔は笑っているがオーラは怒っていた。
「はは、冗談だよ」
父親が、そう言って笑ってごまかした。
「鰤谷くんごめんね。
お父さんが悪ふざけしちゃって」
早良が、申し訳無さそうに謝る。
「いえ、こういう団らんも楽しいものですよ」
それを聞いた早良の父親がブリ男に尋ねる。
「そう言えば、君はご両親にウチでご飯を食べることを伝えているのかい?」
「あ、僕ひとり暮らしなんです」
「え?そうなの?」
早良の母親が、そう言ってブリ男の前にご飯を置いた。
「ありがとうございます。
両親と食事なんて久しく食べてませんね」
「そっか苦労しているんだね。
ウチで良ければ、いつでも遊びにおいで」
早良の父親がそう言って優しく笑う。
「ありがとうございます」
ブリ男が、丁寧にお礼を言うと早良の母親がニッコリと微笑む。
「さぁ、堅い話はそこまでにしてご飯にしましょう」
そして、用意されたのは一口カツだった。
ブリ男は、それを口に運び。
「美味しいです」
と照れ笑いを浮かべた。
ブリ男は椅子に座った途端、目の前のコップにビールが注がれた。
「これは、なんですか?」
ブリ男が、尋ねると早良の父親がとびっきりの笑顔で答える。
「ビールだよ」
「……えっと」
ブリ男が返答に困る。
「お父さん!
鰤谷くん、未成年だよ!」
早良がそう言うと父親がドヤ顔で答える。
「大丈夫。
ノンアルコールビールだからね」
すると早良が、ため息混じりに言葉を放つ。
「ノンアルコールでも未成年に進めたらダメなんだよ」
「知ってるよ。
でも、飲んでも法律違反にはならないよ」
父親が、そう言うと早良の母親が現れる。
「あら?お酒の相手なら私がしますよ」
顔は笑っているがオーラは怒っていた。
「はは、冗談だよ」
父親が、そう言って笑ってごまかした。
「鰤谷くんごめんね。
お父さんが悪ふざけしちゃって」
早良が、申し訳無さそうに謝る。
「いえ、こういう団らんも楽しいものですよ」
それを聞いた早良の父親がブリ男に尋ねる。
「そう言えば、君はご両親にウチでご飯を食べることを伝えているのかい?」
「あ、僕ひとり暮らしなんです」
「え?そうなの?」
早良の母親が、そう言ってブリ男の前にご飯を置いた。
「ありがとうございます。
両親と食事なんて久しく食べてませんね」
「そっか苦労しているんだね。
ウチで良ければ、いつでも遊びにおいで」
早良の父親がそう言って優しく笑う。
「ありがとうございます」
ブリ男が、丁寧にお礼を言うと早良の母親がニッコリと微笑む。
「さぁ、堅い話はそこまでにしてご飯にしましょう」
そして、用意されたのは一口カツだった。
ブリ男は、それを口に運び。
「美味しいです」
と照れ笑いを浮かべた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる