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Scene.03 清らかな空

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「私は、ブリキュア・サーラ!
 魔法少女ブリキュア・サーラ!
 ここに参上!」

 サーラが、そう言って弓を構える。

「弓使いか……!
 羽ハッター!アイツを蜂の巣にしてやれ!」

 しかし、誰も返事を返さない。

「どうした?羽ハッター!」

 ジュウが、そう言って後ろを見る。
 するとそこに立っていたのは無だけだった。

「羽ハッター?
 そんなのどこにいる?」

「貴様。
 どうやって俺の部下を……」

 ジュウが、そう言って無を睨む。

「光あるところに影あり。
 影あるところなら俺に勝機はある。
 空を舞っていても地面につけば影の中に引き落とせるからな……」

「近藤 無……!
 お前は直接この手で!」

 ジュウがそう言ったとき背中に大きな衝撃を浴びせられる。

「お前の相手は私だ!」

 スカイハートが、ジュウの背中に蹴りを入れた。

「小娘が!いいだろう!
 貴様から蹴散らしてくれよう!」

 ジュウは、そう言って雄叫びを上げる。
 スカイハートの体すくむ。
 サーラが、矢を飛ばす。
 しかし、ジュウのシャウトによって弓を弾き飛ばした。
 ジュウは、サーラの方に目も向けずスカイハートに向かって突進した。
 ジュウの爪による攻撃をスカイハートが素手で防ぐ。

「スカイハートさん。
 防ぐだけでは倒せませんよ?」

 ブリ男がそう言うとサーラが、弓を向ける。

「だったら私が援護を!」

「ダメですよ。
 貴方の腕では、スカイハートさんに当たってしまいます」

「じゃ、どうすれば……」

 ブリ男の言葉にサーラが戸惑う。

「こういう時のブリ男です」

 ブリ男が、そう言って姿を消す。
 そして、疲労しているスカイハートの前に立つ。

「なんだ?
 魔界のサラリーマンが人間を助けるのか?」

 ジュウが、そう笑うとブリ男が笑う。

「いえ、取引です。
 死にたければ引いてもらえますか?」

「いい度胸だな。
 魔族が人間を助けるなど魔界で飛んだ笑いものになるぞ?」

「では、問います。
 貴方はどうして人を殺すのですか?」

「そんなの決まっている。
 目障りだからだ!」

「なら、決まりですよ。
 僕は、貴方が目障りだから貴方を殺す。
 魔族にそれ以上の理由がありますか?」

 ブリ男が、そう言ってジュウを睨んだ。
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