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02 繋ぐ手
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落ち着かない壱をよそに美知子は、ピノの服をきゃっきゃと騒ぎながらコーディネートした。
それから、数時間後……
「壱!これヒラヒラだよー」
ピノが嬉しそうに笑っている。
「ピノ、それもう27回目だよ?」
その壱の発言に美知子が驚く。
「数えていたんですか?」
「あーうん……
職業柄なんとなくね」
「そうですね。
観察力は必要です!」
美知子が小さく笑う。
「今日はありがとうね」
壱が小さく美知子にお礼を言った。
「いえ……
社長は、社長のままいてください」
「うん」
壱が、小さくうなずくとその隣を何者かが通り抜ける。
そして、お婆さんの声が響く。
「ドロボー!」
それを聞いた壱は、大きく一歩を踏み出しその泥棒をあっという間に捕まえた。
一歩一歩大きく進み、男の前に立ち驚いている間に足をかけた倒した。
男は動けない。
壱は、それ程までの力で男を押えていた。
「……流石社長です。
護りの壱の名は、伊達じゃありませんね」
美知子が、小さく笑う。
すると近くから梨麻の声が壱たちの耳に入る。
「あ、社長こんなところで何をしているんっすか?」
梨麻が、不思議そうに訪ねた。
「あー。梨麻くん。
スリを捕まえたんだ。
梨麻くんこそどうしてこんなところに?」
「そうっすか。
俺は、レンタルマーメイドの返却した帰りっす。
って、ピノさん!
オシャレしてますね!
美知子さんと家族デートっすか?」
梨麻の口から、次々と言葉が出る。
壱もそれくらいの言葉が出れば多少はモテたのだろうか?
そんなことを美知子は思った。
「そうなんだー
今回のマーメイドはどんなだった?」
「そりゃもう!
ボン・キュ・ポン!
テクもナイスなマーメイドでしたっす!」
梨麻が、嬉しそうに言った。
「テク……?」
壱が首を傾げる。
「聞きますか?」
美知子が驚く。
「聞いちゃダメなの?」
壱も驚く。
「ピノ、テクならあるよ」
その発言に美知子がさらに驚く。
「……え?」
壱には、何のことかわからない。
「エッチのテクっすよ」
梨麻が、堂々と答える。
「答えるんですか?
セクハラですよ!」
美知子が少し顔を赤らめる。
「ってか、マーメイドで童貞を捨てないで美智子さんに貰ってもらえばいいんっすよ」
梨麻の発言に美知子が驚いた。
「わ、私は別にそういうつもりで社長とお出かけをしているわけでは……」
「どういうつもりなんっすか?」
梨麻が、少し悪戯っぽく笑った。
それから、数時間後……
「壱!これヒラヒラだよー」
ピノが嬉しそうに笑っている。
「ピノ、それもう27回目だよ?」
その壱の発言に美知子が驚く。
「数えていたんですか?」
「あーうん……
職業柄なんとなくね」
「そうですね。
観察力は必要です!」
美知子が小さく笑う。
「今日はありがとうね」
壱が小さく美知子にお礼を言った。
「いえ……
社長は、社長のままいてください」
「うん」
壱が、小さくうなずくとその隣を何者かが通り抜ける。
そして、お婆さんの声が響く。
「ドロボー!」
それを聞いた壱は、大きく一歩を踏み出しその泥棒をあっという間に捕まえた。
一歩一歩大きく進み、男の前に立ち驚いている間に足をかけた倒した。
男は動けない。
壱は、それ程までの力で男を押えていた。
「……流石社長です。
護りの壱の名は、伊達じゃありませんね」
美知子が、小さく笑う。
すると近くから梨麻の声が壱たちの耳に入る。
「あ、社長こんなところで何をしているんっすか?」
梨麻が、不思議そうに訪ねた。
「あー。梨麻くん。
スリを捕まえたんだ。
梨麻くんこそどうしてこんなところに?」
「そうっすか。
俺は、レンタルマーメイドの返却した帰りっす。
って、ピノさん!
オシャレしてますね!
美知子さんと家族デートっすか?」
梨麻の口から、次々と言葉が出る。
壱もそれくらいの言葉が出れば多少はモテたのだろうか?
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「そうなんだー
今回のマーメイドはどんなだった?」
「そりゃもう!
ボン・キュ・ポン!
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梨麻が、嬉しそうに言った。
「テク……?」
壱が首を傾げる。
「聞きますか?」
美知子が驚く。
「聞いちゃダメなの?」
壱も驚く。
「ピノ、テクならあるよ」
その発言に美知子がさらに驚く。
「……え?」
壱には、何のことかわからない。
「エッチのテクっすよ」
梨麻が、堂々と答える。
「答えるんですか?
セクハラですよ!」
美知子が少し顔を赤らめる。
「ってか、マーメイドで童貞を捨てないで美智子さんに貰ってもらえばいいんっすよ」
梨麻の発言に美知子が驚いた。
「わ、私は別にそういうつもりで社長とお出かけをしているわけでは……」
「どういうつもりなんっすか?」
梨麻が、少し悪戯っぽく笑った。
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